試乗 ロールス・ロイス・カリナン 初のSUV ロールスらしさは健在
公開 : 2018.10.18 11:05 更新 : 2018.10.18 13:33
ロールス・ロイスが初めて送り出した超大型SUV、カリナンに試乗しました。ファントム譲りのシャシーやエンジンにより快適な走りを実現、オフロード性能も十分に確保されています。あらゆる意味でロールス・ロイスらしいクルマといえます。
もくじ
どんなクルマ?
ー ロールス初のSUV
ー ファントム譲りのシャシー
ー ロールスらしい装備
どんな感じ?
ー ロールスらしい乗り味
ー 快適な走り オフロードも性能も確保
「買い」か?
ー まさしくロールス・ロイス
スペック
ー ロールス・ロイス・カリナンのスペック
どんなクルマ?
ロールス初のSUV
これはあらゆる意味で、ビッグなクルマだ。ロールス・ロイスのトルステン・ミュラーCEOはブランドとして初めての4×4であるカリナンが非常に議論を呼ぶクルマであると認識している。これにはふたつの理由がある。
まず第一に、カリナンのルックスにはシンプソンズのカニュネロの影を感じないだろうか? ポルシェが初代カイエンでおこなったように、ロールスもそのデザインにロールス・ロイスらしさを取り込もうとした。単にわれわれが見慣れていないだけで、慣れれば好きになれるのではないだろうか。ベントレー・ベンテイガや初代カイエンを見ればわかる通りだ。
次に、ロールス・ロイスはこのようなクルマを作るべきだったのだろうか? これについては、「間違いない」といえる。ロールスの購買層は毎日乗れて、家族を連れてスキーや射撃などにも行けるレンジローバーの代わりになるクルマを求めていたのだ。ディーラーにはすでに展示車が届いているが、その予約リストは向こう1年以上にわたって埋まっている。
このクルマはロールス初のSUVだが、ロールス初のオフロード車ではない。なぜならロールス車は道が整備される前からあらゆるところを走り回っていたのだから。ただし、ロールス初の4WDではある。