ジャガーXJ50 試乗 誕生から半世紀のアニバーサリー 内装や装備充実
公開 : 2018.11.06 12:10 更新 : 2018.11.17 16:22
XJの誕生50年を記念して、アニバーサリー・エディションとなるXJ50が登場。しかし、競合も少なくないモデルレンジにおいて、もう少し目立つ要素があっても良いとするテスター。上級レードよりもさらに上乗せとなる価格に見合う内容なのか、確かめました。
もくじ
どんなクルマ?
ー XJの誕生から半世紀
ー トップグレード並みに装備は充実
どんな感じ?
ー スポーティさに特別感はなし
「買い」か?
ー XJに憧れがあるのなら
スペック
ー ジャガーXJ50のスペック
どんなクルマ?
XJの誕生から半世紀
数えるのが大変なほど多種多様なモデルが生まれては消えていく自動車において、半世紀に渡って同一名のモデルを生産し続けているメーカーは非常に少ない。今回のXJ50は、そんなモデルのひとつとして、誕生50周年を祝うアニバーサリー・エディションとなる。その名前の由来も明確。XJの祖先は、かなりの期待と評価を受けて、1968年に登場したXJ6だ。
ジャガーの創設者、サー・ウィリアム・ライオンズが仮に生きていれば、いくつかの面で驚いただろう。まず、そもそもXJが今も生産されていること、そして、この記念仕様車がディーゼルエンジンを積んでいること、XJのボディサイズがかなり大きくなっていること。などなど。
ちなみに50年に渡って生産されているモデルは他に、BMC/BMWミニ、ポルシェ911、シボレー・コルベットとトヨタ・カローラがある。ただカローラは世界的に大成功を収め、複数のモデル展開も行われているが、他のクルマと違って大きなカリスマ性を持っているわけではないけど。
XJ50は、6万6360ポンド(982万円)のプレミアム・ラグジュアリー・グレードをベースにしている。これはモデル・ヒエラルキーの中では上から2番目のグレード。6万2360ポンド(922万円)となるベース・グレードのラグジュアリーと、7万2580ポンド(1074万円)となるポートフォリオの中間に位置し、XJ50の価格と比較すると、だいぶ安価な設定になっている。
今回のXJ50を、アニバーサリー・エディションたらしめる部分はどこなのか。7万4280ポンド(1099万円)の価格に充分な根拠があるのか、ほかの限定仕様車と同じく、標準装備とスペックシートを精査してみよう。