ロードテスト プジョー508 ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2018.12.08 10:10
フォード・モンデオやフォルクスワーゲン・パサートのライバルとなる、プジョーの新しいDセグメント・サルーンが508。スタイリッシュなアピアランスに相応しいドライビング性能と、優れた実用性を持ち合わせているのかどうか、英国の道でじっくりと確かめました。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
ー内装 ★★★★★★★★★☆
ー走り ★★★★★★★☆☆☆
ー使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
ー乗り味 ★★★★★★★★☆☆
ー購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★★☆☆
はじめに
ヨーロッパのファミリーカー市場は円熟期に入ったといえるだろうか。プレミアムブランドの中心的な存在は、SUVが取って代わってしばらく経つ。優れた設計とデザインが施された中型サルーンは、ファミリーカーとしての選択肢として、復権することはできるのだろうか。自動車業界の未来を占うかのような、フォルクスワーゲン・アルテオンやキア・スティンガーという新しいスタイルのサルーンも登場しているが、市場の反応は悪くないようだ。
今回のロードテストは、そんなファミリーカーとしてのサルーンのポジションを再考することにもつながる、2代目プジョー508。ハンドリングには定評のあったヨーロッパの伝統的なブランドによる、中型の中価格帯のサルーンとなる。
かつてのプジョー405(写真)や406は、ダイナミクス性能やフランス流のデザインをまとい、ドイツ勢などの対抗馬として評価を得てきたし、一回り大きな504や505も、同価格帯の中では世界規模でサルーンとして一定の評価を得ていた。
反面ここ数年は、サルーンというカテゴリーよりも、SUVやクロスオーバー、商用車といったカテゴリーに注力してきた印象があるプジョー。そんな中で、今年のジュネーブ・モーターショーで発表されたのが新しい508となる。従来モデルの保守的ともいえた丸みを帯びたデザインから、大きな変化を遂げていることは明らかだった。
多くのライバルと同様にプジョーも、モダンデザインとしてカーブしたエッジを多用したデザインを採用し、508の仕上がりは目を引く美しいものになっている。しかも見慣れた3ボックスのスタイルから、ハッチバック・スタイルへと切り替えることで、現代的な佇まいを獲得している。
そんな今どきのサルーン、プジョー508の実際を詳しく見ていこう。