ポルシェ・マカンS 2019年モデル試乗 デザインほぼ不変、性能向上
公開 : 2018.12.17 10:10
今年10月のパリ・モーターショーで欧州デビューを果たした新型ポルシェ・マカンS。外装のデザインはマイナーチェンジ前とほぼ変わりませんが、操作性や快適性は向上しているとのことです。スペインのマヨルカ島で実際に乗って確かめてみました。
もくじ
どんなクルマ?
ー ベストセラーを更に改良
どんな感じ?
ー まるでポルシェ製2シーターモデル
「買い」か?
ー 究極の回答
スペック
ー 2019年型ポルシェ・マカンSのスペック
どんなクルマ?
ベストセラーを更に改良
2014年に販売が開始されたポルシェ・マカンだが、2017年には過去最高の販売台数を記録している。その全世界での販売台数は9万7000台と、ポルシェのなかではずば抜けたものだったが、それでもその勢いには少しずつ陰りが生じていた。ポルシェは2018年末までに、過去5年間の累計で40万台のマカンがそれぞれの嫁ぎ先を見つけることになると予想している。
2019年モデルのエクステリアデザインは実はそこまで大きなものではない。その主な変更点は、フロントではLEDヘッドライトの標準化であり、リアでは最近ポルシェのトレンドとなっている左右の繋がったテールライトだ。
インテリアではポルシェ・コミュニケーションズ・マネジメントが組み込まれた10.9インチのタッチディスプレイが採用されている。この点は評価できるものの、パナメーラやカイエンなどでは既に廃止されているセンターコンソールのボタン類が依然として残されているのが残念だ。
改良された足回りのバネレートや減衰カーブの詳細は未発表だが、さまざまなシーンでも問題ないセッティングとなっている。中間グレードとなるマカンSだが、搭載するエンジンはポルシェの上位モデルと同じV6エンジンであり、バンク間にタービンを設置することでレスポンスが向上している。この3.0ℓの排気量を持つエンジンは、それぞれ354psのパワーと48kg-mのトルクを発揮する。