ロードテスト メルセデス-AMG CLS53 ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2019.01.03 17:10
3代目となった4ドアクーペ、CLSに初めてハイブリッドシステムが搭載されました。環境性能だけでなく、AMG製の強力なエンジンとの相性も良好といえそうです。最近追加されたAMG GT 4ドアクーペとの関係性も気になります。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
ー内装 ★★★★★★★★☆☆
ー走り ★★★★★★★★☆☆
ー使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
ー乗り味 ★★★★★★★★☆☆
ー購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★★☆☆
はじめに
世界はメルセデス-AMG製のハイブリッドシステムを搭載した、ハイパフォーマンスなグランドツアラーを迎え入れる準備が整っているだろうか。あるいは、メルセデス-AMG製自慢の荒々しいV8とは異なる魅力に、気付くことはできるだろうか。10年前なら、現実味のない問だったかもしれない。いまもさほど大きな変化はないかもしれないが、状況は変わりつつある。
メルセデス・ベンツ社によるハイパフォーマンス・ブランドは目下、1000ps以上を誇るハイブリッド・ハイパーカー「ハロ」の開発で、最終段階に入っているはず。同時に、新しいハイブリッドシステムを搭載したクルマをショールームに複数準備する計画も進んでおり、AMGのオーナーや、オーナー予備軍にとっては興味深い動向に違いない。
そして今回ロードテストに登場するのが、アッファルターバッハ製のハイブリッドシステムを初めて搭載したクルマとなる。モデルとしてはC257というコードネームを持つ、3世代目のメルセデス・ベンツCLSをベースにした、メルセデス-AMG 53だ。
メルセデス製のハイブリッドシステムは、スーパーサルーンとしての資格に不足のない結果を、AUTOCARのロードテストで示すことができるのだろうか。そもそもCLSのみが、メルセデス-AMGのハイブリッドシステムを搭載するモデルではなく、E53クーペやコンバーチブルでも選ぶことができる。好印象な3.0ℓ直列6気筒エンジンに電動モーターが組み合わされるシステムで、ボディタイプを問わず、最高出力や瞬発力、経済性、環境負荷に大きな違いはない。
メルセデス-AMGは今のところ、エンジンを縦置きしたクルマの派生モデルとして、「53」の数字を付け、ハイブリッドをラインナップしているようだ。「43」や「63」に搭載されることはない。よりトラディショナルなサルーンにハイブリッドが搭載されることは、しばらくないのかもしれない。