試乗 マツダ 3(アクセラ)2.0 SKYACTIV-G 素晴らしい新型ハッチバック

公開 : 2019.01.28 21:47  更新 : 2019.01.31 16:26

昨年のロサンゼルス・モーターショーで公開されたマツダ3(日本名:アクセラ)の初試乗です。圧縮着火と通常のスパークプラグによる着火を組み合わせたSKYACIV-Xに注目が集まりますが、見事なルックスとインテリアに加え、その動力性能にも高い評価が与えられています。

もくじ

どんなクルマ?
すべてが一新
どんな感じ?
見事なスタリング
印象的な動力性能
SKYACTIV-X
「買い」か?
素晴らしい新型ハッチバック
スペック
マツダ3 2.0 SKYACTIV-Gのスペック

どんなクルマ?

すべてが一新

新型マツダ3の営業担当者に任命されたとしたら、顧客にどんな風にこのクルマを売り込むだろうか? まさに、マツダはその答えをこの4代目となるモデルで示そうとしている。

クラスでは陰に隠れている恥かしがり屋の子供のように、これまで長く日陰の存在だったこのファミリーハッチバックだが、ようやくその殻を破って、マツダの成功に貢献するときが来たようだ。

新型3はますます競争が激しさを増すハッチバック市場へと投入されることになる。フォルクスワーゲン・ゴルフは上級志向を感じさせる万能ハッチバックであり、最近ではその強力なブランド力で販売も好調に推移している一方で、フォード・フォーカスは、どんなドライバーも無視することのできない戦略的な価格で、クラス随一のドライビング性能を誇る。

さらには、かつて323と呼ばれたマツダ3の市場には、アウディBMWメルセデス・ベンツからも高いリセールバリューを保ち、そのブランド力でひとびとを魅了する高級ファミリーハッチバックが登場しており、SUV市場のように、彼らの台頭を指をくわえて見ている訳にはいかないはずだ。

では、この新型3では何が変わったというのだろう? 新型モデルの開発主査を務めた別府耕太氏によれば、このクルマの魅力は「自由なスピリット」だと言う。

MX-5や、かつてのRX-7といったモデルを求めるドライバーであれば当然だろうが、ファミリーハッチを選ぶひとびとが、クルマで強く自己を主張しようとしているかどうかについては議論の余地があり、ジュリエッタで同じ問題に直面したアルファ・ロメオにも答えを聞いてみるべきだろう。

オプションで四輪駆動も選択可能な新プラットフォームと、SKYACTIV-Xと名付けられた圧縮着火技術を採用した新ガソリンエンジンに魅力的なデザインを組み合わせたモデルであり、単なるモデルチェンジには留まらない。

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