英国試乗 アウディTT ロードスター リラックスできるオープンカー
公開 : 2019.02.13 10:10
誕生20周年を迎えたアウディTT。マイナーチェンジを受けたそのロードスター版に試乗しました。先進的なコンバーチブルの曲線美と、ライバルよりもスリルを抑えた乗り味は相変わらずのようです。
もくじ
どんなクルマ?
ー 外観はほぼ変更なし エンジンは3種類
どんな感じ?
ー ドライバー中心のコクピット
ー なかなかのエンジン音
「買い」か?
ー 走りの魅力は薄いが、リラックスできる
スペック
ー アウディTT ロードスター45 TFSI Sライン・クワトロのスペック
どんなクルマ?
外観はほぼ変更なし エンジンは3種類
従来から人気だったスポーツクーペのソフトトップバージョンがこのTT ロードスターだ。2019年のマイナーチェンジではわずかなデザイン変更といくつかの装備のアップグレード、エンジンラインナップの大幅な簡略化が行われた。
ディーゼルはラインナップから消滅し、従来の1.8ℓガソリンエンジンも新しい2.0ℓ4気筒へと置き換わった。チューニングは3種類で、195psの40 TFSIと今回試乗した245psの45 TFSI、305psのTTSとなっている。
マニュアルも用意されるが、前輪駆動との組み合わせに限られる。試乗車は四輪駆動のクアトロシステムと新しい7速デュアルクラッチが組み合わされていた。サスペンションは依然と同様で、前マクファーソンストラット、後フォーリンクだ。
クーペモデルとの決定的な違いは、電動ルーフとリアシートの有無で、そのほかの変更点はクーペと同様だ。蜂の巣のような形状のフロントグリルや大型のエアインテークが採用され、シャープなフロントデザインになっている。Sラインにはフロントリップスポイラーや新デザインのディフューザーが標準で備わる。
ロードスターは1455kgと、クーペモデルよりも90kgも重い。そのため、0-100km/h加速はクーペの5.2秒から5.5秒へと若干控えめになっている。しかしこの重量増も、ボタンひとつでいつでもオープンにできることの代償と思えば安いものだ。