試乗 アストン マーティン・ラピードAMR 最後のVH/6.0ℓV12自然吸気
公開 : 2019.04.01 10:10 更新 : 2019.04.01 10:24
アストン マーティンのVHプラットフォームの最後を飾る1台として、ラピードに設定された限定車「AMR」に試乗しました。アストンの量産車として自然吸気の6.0ℓV12エンジンを搭載する最後のモデルでもあり、その気持ち良い走りに高評価が与えられました。
もくじ
どんなクルマ?
ー ラピード最後の限定車
どんな感じ?
ー 重量を感じさせない走り
ー 小細工なしの気持ち良さ
「買い」か?
ー VHプラットフォームの最後を飾る
スペック
ー アストン マーティン・ラピードAMRのスペック
どんなクルマ?
ラピード最後の限定車
これがアストン マーティン・ラピードAMRだ。VHと呼ばれる新プラットフォームによって導入された12車種にも及ぶモデルの締めくくりとして登場した。
しかし、アストン マーティンの革新はまだ続いている。VHプラットフォームを使うクルマの中でも特に風変わりなこの4ドア4シーターのラピードは、まもなく世代交代を迎える。
そこで登場したのが限定車のAMRだ。210台が生産され、ラピードSよりも35ps上乗せされて603psの最高出力を手に入れ、その価格も4万5450ポンド(657万円)高い19万4950ポンド(2820万円)となる。
アストンのディーラーにいけば、すでに生産が終了したヴァンキッシュSの未登録在庫を目にすることもあるだろう。これらもVHプラットフォームのクルマだ。AMRもすでに生産、納車が開始されているが、現時点ではまだ受注は停止されていない。
このクルマは21インチのホイールにカーボンセラミックブレーキを組み合わせ、AMR専用のチューニングも施される。これにより、アストンで最もおとなしいGT/4ドアクーペ/ファストバックサルーン/ファミリーハッチといえるこのクルマがやや攻撃的になるのだ。
そしてこのクルマに搭載されるのは、ヴァルキリーを除けば最後となる自然吸気の6.0ℓV12エンジンだ。アストンが初めて市販車にV12を搭載したのは1999年のDB7ヴァンテージだが、いまやV12抜きではこのブランドを考えられないほどになっている。