長期テスト ジャガーXE(1) 第一印象、作り込まれた良いクルマ

公開 : 2019.04.05 18:40

ジャガーのエントリーモデルXEは過小評価されているといいます。英国でBMW 3シリーズやアウディA4と並んで検討されるだけの実力を備えているのでしょうか。今後数カ月間に渡って検証しますが、納車直後の印象は良好のようです。

もくじ

マイナーチェンジ直前のモデル
ベースグレードでも装備充実
エンジンの選択は
低い着座姿勢 後席が狭いデメリットも
全体通して好印象
テスト車について
テストの記録

マイナーチェンジ直前のモデル

長期レポートでジャガーXEを扱うには奇妙なタイミングだと思う読者もいることだろう。ジャガーは数カ月後にXFと差別化をはかった新型XEを発表する予定で、しかも現行モデルはスペックが特に優れているわけでもない。

しかし考えてみると、XEは軽量コンパクトで、最も俊敏かつスポーティなジャガーのセダン。つまり、ジャガー歴代最高のハンドリングセダンなのだ。しかも、新型は外観の変更が主で、ドライバーズカーとしての根幹は何ひとつ変わっていないことが既に判明している。

加えて、2020年代前半にはXEとXFがひとつのセダンモデルに統合されるという情報も掴んでいる。これは、世界中でSUV販売が好調だが、ジャガーはあくまでセダンを作るメーカーだというアイデンティティを持っているということだ。

とするとわれわれの目的もはっきりする。はたしてわれわれが導入したアッパーミドルグレードのXEは、本当に4万ポンド(579万円)の価格にふさわしいのか。

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