長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(4) 不満ごくわずか 意外な燃費
公開 : 2019.04.11 11:40
ヴァンキッシュのような見事なクルマでも、毎日使う上での不満はあるようです。細部から聞こえる異音をはじめとして、古臭いインフォテインメントシステムなどが気になりますが、その素晴らしい走りから比べたら小さなものでしょう。
もくじ
ー 積算1万221km 大きな欠点は無い
ー 気になる点は少々
ー 時代遅れのシステムも
ー 好きなトコロ
ー 嫌いなトコロ
ー テスト車について
ー テストの記録
積算1万221km 大きな欠点は無い
アストン マーティン・ヴァンキッシュSについては、いくらでも良いところを書けそうだ。まあ、これまでもそうだったけれど。というわけで、今回はもう少し厳しいことを書いてみる。
このクルマの欠点は何か。正直このクルマに決定的な問題はない。普通のオーナーなら1、2年かかるような距離を3カ月弱で走ったわけだが、特に問題と言えるような点はないのだ。
あえていうと、ときおりキーキーと音が聞こえてくる。おそらくリアホイールのベアリングからだが、気づかぬうちにやんでいる。同じように、ドアロックをかけてミラーが格納される時にも、片方のドアミラーがきしむ。
だが、そのほかには特に問題や欠点、欠陥は見当たらない。むしろ、20万ポンド(2858万円)のクルマなのだから、そんなものがあってもらっては困るとも言える。
とはいえ、ヴァンキッシュSは大部分が手作業で組み立てられる少数生産モデル。トヨタ車に比べれば、問題が起きても驚きは少ない。だが、何度もいうように問題は見当たらない。5.9ℓ自然吸気V12エンジンも、思ったよりも燃料を消費しない。