初試乗 メルセデス・ベンツCLA220 新型を評価 ハッチバックとは一線を画す
公開 : 2019.04.19 10:55
Aクラスより流麗で一回り大きなボディを持つ、スポーティーなサルーンがCLA。新しいプラットフォームを採用し、ダイナミクス性能もベストといえる仕上がりになっています。シャシー性能も高く、エクステリアデザインの雰囲気に不足ない走りを実現したといえそうです。
もくじ
ー 試乗が終わらないで欲しいと思うほど良い
ー スポーティさを高めるためのボデイ拡大
ー インテリアデザインも先代から大きく前進
ー パワートレインをしっかり支えるシャシー
ー AMG仕様も楽しみになる素のCLAの完成度
ー メルセデス・ベンツCLA220のスペック
試乗が終わらないで欲しいと思うほど良い
ハッチバックボディの普通のAクラスに、より流麗な衣装を着せたCLAの需要は高く、Aクラスが新しくなったことに伴って、CLAも新しくなることは自然の流れだろう。自動車製造業で成功を収める秘訣は、ひとつのクルマから、必要に応じて容姿を変えたモデルを展開するところにある。
メルセデス・ベンツの「A」の場合、スマートでカジュアルなハッチバックのAクラスに、より実務的な背の高いBクラス、間もなく登場するアウトドアスタイルのGLA、美しいイブニングドレスのようなCLAと、4種類が揃うわけ。同じシャシーに違うボディ。理にかなっていると思うが、読者はどうだろう。
新しいハッチバックのAクラスを初めて試乗した時は、覚えるだけでも頭が一杯になりそうな沢山の技術が盛り込まれていても、運転自体はそれほど素晴らしい体験ではなかった。しかしCLAの場合は違う。今回はミュンヘンからアルプス山脈へと続く郊外の道での試乗となったが、この時間が終わらないで欲しいと、願ってしまうほどだった。
心拍数が上がるようなエキサイティングなものではなかったし、額にうっすら汗をかくというわけでなくても、間違いなく楽しい。自分の孫に伝えたくなるほど、良かった。正直いって、予想外のものだった。まずは簡単に新しいCLAの内容を確認してみよう。