初試乗 キア・ソウルEV 航続距離450kmの実力派 発売は2019年末

公開 : 2019.04.26 10:10  更新 : 2021.03.05 21:36

大幅に伸ばされた航続距離と短縮された充電時間。日常的に利用するクルマとしても、実用の域に届いたと感じることができるのが、2代目となったキア・ソウルEVです。個性的なエクステリアも目を引きますが、キアのお膝元、韓国でその実力を確かめました。

もくじ

どんなクルマ?
航続距離450kmの実用的EV
どんな感じ?
ひとクラス上の上質さと力強さ
バッテリーの性能を最大限に引き出す
フロントオーバーハングはダース・ベイダーのために
「買い」か?
2019年末が待ち遠しくなる実力
スペック
キア・ソウルEVのスペック

どんなクルマ?

航続距離450kmの実用的EV

まったく新しいEV、キア・ソウルが登場した。ボディサイズは2代目よりやや大きく、技術的にも魅力の面でもかなり高い仕上がりを得ている。新しいパワートレインとバッテリーによって、メーカー公称値で航続距離は450kmが謳われ、50kWの急速充電器を使えば75分で80%まで充電が可能となっている。このソウルEVを日常的に利用できるだけでなく、普通のクルマとして旅行にも使える数字だと思う。

キアはまだ正式な価格を発表してはいないものの、同じキアのEVとなるコンパクトSUV、e-ニロの価格、3万6495ポンド(529万円)よりは安く設定されるはず。2代目キア・ソウルEVと比較して倍以上の64kWhの容量のリチウムイオン・バッテリーを搭載しており、最高出力などを考えると、e-ニロと共通するパワートレインだと考えられる。キアによれば、このパワートレインの膨大な開発・製造コストをペイするために、ヒュンダイグループ内で3種類のモデルと共有する必要があるという。

一方でソウルは異なるプラットフォームを持っており、先代と比較するとボディ剛性は向上し、ホイールベースは先代から30mm伸ばされている。ある理由でフロントオーバーハングも25mm長くなり、ホイールベースが伸ばされたおかげでリアシートのレッグルームは13mm広くなっている。ラゲッジスペースも、余裕があるほどではないものの、大きくなっている。どんな仕上がりなのか、期待が高まる。

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