初試乗 DS3クロスバック CMPプラットフォーム採用初モデル 純EVに期待
公開 : 2019.04.28 17:55 更新 : 2022.04.23 11:57
プレミアムブランド、DSの新しいコンパクト・クロスオーバーが英国に上陸。新しいCMPプラットフォームを採用し、PSAグループ全体の期待も高そうです。厳しい競争を勝ち抜くことはできるのでしょうか。ロンドン近郊でその仕上がりを確かめました。
もくじ
どんなクルマ?
ー 新開発CMPプラットフォームを採用2019年9月には純EVも登場予定
どんな感じ?
ー 期待通りのアバンギャルドなデザイン
ー 必要充分のパフォーマンスと実用性
「買い」か?
ー ベストは半年後の純EVモデルでは?
スペック
ー DS3クロスバック BlueHDi 100プレステージのスペック
どんなクルマ?
新開発CMPプラットフォームを採用
DS3ハッチバックが登場してさほど時間は経過していないものの、初期のようなDSとシトロエンとの物理的な結びつきはもはやなくなった。ブランドとして初めての独立したモデルは、先行して登場したDS7クロスバック。プレミアムブランドとして、ラグジュアリーな魅力は備えていたけれど、室内の質感や目を引きすぎるエクステリアデザインが仇となり、やや失速してしまった感がある。
そんな状況を塗り替えるべく、今回登場したのが、DS3クロスバック。まだターゲットは少数になりそうだが、7よりは明らかに購入を検討してくれる層は広がってはいるはず。だがコンパクトなプレミアム・クロスオーバーというセグメント自体はそれほど大きいパイではないにも関わらず、明確なツートップが存在している。ミニ・カントリーマン(日本ではクロスオーバー)とアウディQ2だ。そしてそこに3番目の強敵、フォルクスワーゲンTロックも参戦しようとしている。
そこへ加わることになる今回の3クロスバックは、もちろんDSブランドとして重要な位置にあるクルマだが、PSAグループが生み出した新しいCMPプラットフォームを採用した、初のモデルでもある。プジョー208やオペル・コルサなども採用予定だから、PSA全体としてもこれからを率いる大切なクルマだといえるだろう。