英国試乗 フォルクスワーゲン・ポロ1.0エボ ノンターボ1.0TSI、トルク不足
公開 : 2019.06.25 10:10 更新 : 2019.06.25 10:26
フォルクスワーゲン・ポロに、1.0TSIのターボを外した1.0エボが新たに設定されました。快適性や柔軟な走りは変わりませんが、自然吸気化されたことによるパワー不足が目立ちます。市街地なら良いですが、開けた道を走るには不満が残りそうです。
もくじ
どんなクルマ?
ー ターボ無しでどう変わるか
どんな感じ?
ー 乗り心地良いが楽しくは無い
「買い」か?
ー ターボ付きがおすすめ
スペック
ー フォルクスワーゲン・ポロ・ビーツ1.0のスペック
どんなクルマ?
ターボ無しでどう変わるか
フォルクスワーゲン・ポロはわれわれ好みのクルマだ。小さいがキビキビと走り、イライラとは無縁である。昨年にも6代目のテストを行ったが、5つ星とまではいかなかったものの4.5星というなかなかの結果を残している。
前回試乗した1.0TSIは、95psの3気筒ガソリンエンジンを搭載し、5速MTを介して前輪を駆動していた。特に速いわけではないが、17.8kg-mというトルクはこのクラスでは十分だ。そして満足の行くフレキシビリティを持つ。
今回試乗するのはその弟分だ。同じ3気筒エンジンを搭載するが、自然吸気である。したがって80ps、9.4kg-mというスペックだ。しかも最大トルク発生回転数はやや高い3750rpmである。いくら超小型車とはいえ、このスペックからの期待値は低い。SEおよびビーツの2種類のトリムが用意され、95psモデルよりも715ポンド(10万円)安い。
その点以外はいつも通りの5速MT、FFという構成だ。フロントにはマクファーソン・ストラット、リアにはトーションビームのサスペンションが装着される。1万6795ポンド(230万円)のビーツではプレミアム感のある内装が得られ、後席にも大人ふたりがゆったりと座れる空間がある。この試乗車に装着されているナビゲーションは675ポンド(9万円)、クライメートコントロールは415ポンド(6万円)だ。