4ℓV8の孤高の魅力 メルセデス-AMG GLC 63Sクーペ フェイスリフト版に試乗
公開 : 2019.06.26 10:10 更新 : 2019.06.26 16:17
ツインターボV8エンジンから510psを発生するGLCのモンスター、63S。ジャガーFペースSVRやアルファ・ロメオ・ステルビオQVなどの並みいるライバルを引きな離す魅力を備えているのか、ドイツ・フランクフルトで評価しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー 控えめなフェイスリフト
ー ドライビングモードをアップデート
どんな感じ?
ー 電子デバイスは有効ながら、過信は禁物
ー EVのような低回転域からの大トルク
ー コンフォートモードならお任せで快適なAT
「買い」か?
ー V8以外の尖った性格があってもいい
スペック
ー メルセデス-AMG GLC 63Sクーペのスペック
どんなクルマ?
控えめなフェイスリフト
フェイスリフトを受けた最新GLCの最速SUVと呼べるのが、メルセデス-AMG GLC 63クーペ。つまり、メルセデス・ベンツやメルセデス-AMGのSUVの中でも最速となる。現行モデルライフとして中期となるフェイスリフトが、他のGLCの各グレードと同様に施された。スタイリングのアップデートに加えて、インフォテインメントシステムも最新のものに更新。ドライビングモードには、度肝を抜かれる新しい設定も追加されている。
今回のフェイスリフトだが、GLCとGLCクーペともに、見た目上のお化粧直しの範囲はさほど大きくはない。LEDヘッドライトとテールライトのデザインが改められ、フロントグリルはより目を引く、押出感の強いものになっている。リアバンパーには菱形となった4本のマフラーカッターが凄みを利かせている。今回の試乗車も内容は同じだ。アルミホイールにはオプションとなる21インチのものを含めて、新デザインが追加されている。
インテリアデザインは、新しいAクラスから始まったコーディネートに準じている。対話型インフォテイメント・システムの「MBUX」と、デジタルインスツルメントが組み合わされている。ステアリングホイールのデザインも最新のものが採用され、一見すると戸惑うほどのボタンやスイッチ類がレイアウトされている。とはいえ、慣れれば使い勝手は良好で、握った感じも気に入るはず。