1.2ℓNA4気筒グレードを試乗評価 スズキ・スイフト 手ごろなドライビングファン
公開 : 2019.07.03 10:10
スズキ・スイフトに回りたがりの1.2ℓ自然吸気エンジン「デュアルジェット」を搭載し、スポーティな雰囲気のエクステリアを備えたグレードが英国市場向けに追加されました。スーパーミニ・カテゴリーに属するコンパクトカーの中でも高い評価を得ているスイフトですが、ターボモデルとの違いを確かめました。
もくじ
どんなクルマ?
ー スズキが期待を寄せる1.2ℓ自然吸気4気筒
どんな感じ?
ー 小さなマスが生むコーナリング性能
ー インテリアに不満はあるも、扱いやすいパワー特性
「買い」か?
ー 運転の楽しさを手ごろな価格で
スペック
ー スズキ・スイフト1.2デュアルジェット・アティテュードのスペック
どんなクルマ?
スズキが期待を寄せる1.2ℓ自然吸気4気筒
スズキは今回追加となった新グレード、スイフト1.2デュアルジェット・アティテュードにかなり期待を寄せているようだ。スズキにとって、A-Bセグメントに相当するスーパーミニと呼ばれるカテゴリーでの特別仕様車には、文字通り特別な意味が込められている。それは前例での大きな成功が深く記憶として刻まれているためだろう。メーカーによれば、アティテュードの英国での来年度までの販売割合は、スイフト全体の40%を占めるだろうと予測している。
1万4599ポンド(211万円)のプライスタグを下げるアティテュードのベースとなっているのは、中間グレードのSZ-Tがベース。しかしスポーティな雰囲気のボディキットに16インチ・アルミホイール、フロントバンパー下のスプリッターやメッシュ状になったフロントグリルなどが追加されている。シンプルで美しいスイフトに、適度なランニングウェアをまとったような容姿だと思う。
一方で、標準のSZ-Tグレードの場合、1.0ℓのターボ加給される3気筒ターボエンジン、通称「ブースタージェット」が搭載されていた。しかし新グレードのアティテュードに搭載されているのは、1.2ℓの自然吸気4気筒エンジン「デュアルジェット」。エントリーグレードのSZ-3にも採用されているものとなる。フロントタイヤを駆動し、5速マニュアルが組み合わされる。
ブースタージェットが111psを発生させるのに対し、デュアルジェットは90ps(日本仕様では102psと91ps)。最大トルクも12.1kg-mとなっており、額面上はだいぶ差があるように思える。一方で車重は980kgに抑えられており、ターボモデルより軽量に仕上がっている。
期待のグレードの仕上がりを確かめてみよう。