新型レンジローバー・イヴォークに試乗 人気モデル、着実に前進 限定グレード狙いめ
公開 : 2019.07.10 18:40 更新 : 2019.07.11 17:15
レンジローバーのモデル群のなかでも大きなボリュームを占める、レンジローバー・イヴォークに国内試乗しました。試乗車は300psを発揮するガソリンターボ(MHEVです)。
もくじ
ー レンジの人気者、モデルチェンジ
ー 新型イヴォーク 変更点おさらい
ー 300psのガソリン仕様に試乗
ー 「ファーストエディション」狙いめ
ー レンジローバー・イヴォークRダイナミックHSE P300 MHEVのスペック
レンジの人気者、モデルチェンジ
2011年にセールスを開始して以来(日本では2012年春に発売)、世界中の市場で累計80万台以上を販売し、210以上もの国際的な賞を受賞したという、レンジローバー・イヴォーク。
その大きな成功の理由としてまずあげられるのは、それまでのレンジローバー車はもちろん、そしてSUVにはなかった、斬新でかつ個性的なボディデザインを採用したことだろう。
機能性がとりわけ重視されるSUVの世界において、ルーフを低く描き、そしてシルエットをクーペスタイルに見せる手法は、レンジローバーにとってもある意味では歴史的な賭けであったと言ってもよい。
彼らのカスタマーは保守的なのか、あるいは革新的なのか。ここに始まるレンジローバーの賭けが見事に成功したことは、最初に触れた累計生産台数がそのすべてを明確に物語っている。
カスタマーの実に70%近くが、そのデザインからイヴォークを購入ターゲットとして選択したという事実を考え合わせると、その市場を受け継ぐ後継車、すなわちセカンド・ジェネレーションのイヴォークをデザインするために、デザインチームには相当なプレッシャーが強いられたのは想像に難くない。
もちろん最初にイヴォークが誕生した時と同じように、まったく新しいコンセプトで新世代のラグジュアリー・コンパクトSUVを生み出すという策もあったに違いないが、チームは先代イヴォークからのキープコンセプトを選択。
そして再び魅力的なデザインを持つ新型イヴォークが誕生したのだ。初代イヴォークのカスタマーには確かに、ニューモデルであることがわかるディテールの演出もなかなかに心憎い。