理屈抜きで選びたくなる 初試乗 メルセデス・ベンツG400d 330psの3.0ℓ直6ディーゼル
公開 : 2019.07.12 10:10 更新 : 2019.07.17 21:16
Gクラスの中で、ディーゼルエンジンのトップグレードとなるのが新しく追加される400dです。落ち着きと頼もしさという点では、40周年を迎えるGクラスの雰囲気にピッタリだとする英国編集部。オーストリアの山岳路で試乗評価しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー 最高出力330ps、最大トルク71.2kg-mの3.0ℓ直6ディーゼル
どんな感じ?
ー メルセデス・ベンツに期待するラグジュアリーさ
ー 太いトルクで3500rpm以上回す必要がない
ー Gクラスにワンランク上のパフォーマンス
「買い」か?
ー 理屈抜きで選びたくなるGクラス
スペック
ー メルセデス・ベンツGクラスG400d 4マティックのスペック
どんなクルマ?
最高出力330ps、最大トルク71.2kg-mの3.0ℓ直6ディーゼル
メルセデス・ベンツGクラス400dが、既存のG350dの上位グレードとして新たに追加される。英国への導入はまだ未定ながら、ドイツの本社によれば右ハンドル仕様の生産準備が進められているという。2020年にはリリースされる予定となっている。
400dの四角いエンジンルームに収まるのは、G350dにも搭載されている3.0ℓ直列6気筒ディーゼルエンジン。チューニングが加えられ、グレード名の数字の分だけ最高出力が高められた。メルセデス・ベンツ独自のピストン形状を採用した「ステップド・ボウル燃焼プロセス」に、マルチチャンネル排気ガス再循環システム、バリアブル・バルブ・リフト・コントロールなどの先進技術を搭載し、最高出力330ps、最大トルク71.2kg-mを引き出している。最大トルクは1200rpmから3200rpmに渡って発生させ、350dと比較して44psと10.2kg-mの増強となる。
エンジンと組み合わされるのは、メルセデス独自開発となる9速AT。4輪駆動システム「4マティック」にはローレンジギアが備わり、3モードのデフロック機能も標準装備となっている。メルセデス・ベンツによれば、0-100km/h加速に要する時間は6.4秒で、最高速度は210km/hでリミッターが掛かる。燃費はWLTP複合モードで10.4km/ℓ、CO2の排出量は253g/kmだそうだ。
またG400dの発表は、1979年の初代ゲレンデヴァーゲン発表から40周年記念も念頭に入っている。それを祝うために、ストロンガー・ザン・タイム(Stronger Than Time)と呼ばれる限定グレードが標準となるようだ。G350dとは一線を画す、高級な特別職やインテリア・トリムなどが識別点となる。
G350dとの走りの違いを確かめてみよう。