初試乗 マツダCX-30スカイアクティブG 英国評価は上々 スカイアクティブXに期待

公開 : 2019.07.16 10:10  更新 : 2019.07.16 17:11

マツダ3をベースにした、新プラットフォーム初のSUVとなるCX-30が登場します。後部座席とラゲッジスペースの広ささえ許容できれば、選択候補として有力だと英国編集部では評価しています。

もくじ

どんなクルマ?
マツダ3の車高を上げただけのSUVではない
どんな感じ?
心地よいドライブトレインに満足度の高い操作感
後席と荷室はタイトでも、インテリアの質はワンランク上
「買い」か?
スカイアクティブXでなくても同価格帯の有力候補
スペック
マツダCX-30 2.0スカイアクティブGのスペック

どんなクルマ?

マツダ3の車高を上げただけのSUVではない

ニューモデルにふさわしい名前を決めることは、かなり難しい作業となる。アピアランスにぴったり来るという理由だけでは決められない。例えアルファベットと数字との一見単純な名前であっても、メーカー内のモデルレンジや市場での条件にも合わせる必要がある。はたしてCX-30という名前は、ベストといえたのだろうか。

マツダのモデルレンジではCX-3とCX-5の中間に属するのがこのクルマ。CX-4を名乗りたかったところかもしれないが、実は既に中国市場のクロスオーバー・クーペに先を越されていた。そこで決められたのがCX-30だったのだろう。だとしても、3の倍数で、ブラスティック製のアンダーガードやフェンダーの間に覗かせるボディラインから、少なくとも最新のマツダ3との関わりが深いことは理解できるはず。

CX-30は単純にマツダ3の車高を上げたモデルではない。ホイールベースや全長は、都市部での利便性を高める目的で縮められており、スタイリングにも手が加えられ、ハンサムさに磨きが掛かっている。クロスオーバーにありがちな傲慢さは感じられない。わたしの身長は165cm位しかないが、ルーフの上面を簡単に見渡すことができるほど車高が低い。セアトアテカではとても見ることができないのに。

マツダ自慢の4輪駆動と、スカイアクティブXと呼ばれる、ディーゼルエンジンの様に圧縮着火させる、賢いガソリンエンジンもCX-30のリリースと同時に選択できる予定。残念ながら今回の試乗車は、前輪駆動に通常のガソリンという組み合わせだった。

しかし、少なくともシャシーの仕上がりは充分確かめられるはずだ。

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