初試乗 新型 BMW 318d 光る素質の高さ 比べるとわかる320d Mスポの良さ
公開 : 2019.07.29 10:10
モデルレンジの中でもエントリーグレードとなる、ディーゼルエンジンを搭載した318d。先日行ったロードテストでは、320d Mスポーツが最高評価の5つ星を獲得しています。それでは、下位グレードとなる318dの評価はどう変わるのでしょうか。
もくじ
ー 最新3シリーズはロードテストで5つ星を獲得
ー 320dを知ってしまうと、318dでは物足りない
ー 乗り心地やインテリアに不満はなし
ー 運転を楽しみたいのなら320d Mスポーツ
ー BMW 318dのスペック
最新3シリーズはロードテストで5つ星を獲得
英国では1990年代に「From A to B:Tales Of Modern Motoring(テイルズ・オブ・モダン・モータリング)」というドキュメンタリー番組があった。現在でもWebで見ることができるが、中間管理職が会社からの貸与車両(カンパニーカー)について語るもので、低グレードのクルマを嫌がる様子が描かれている。クルマのグレードは、ステータスのシンボルでもあったのだ。
その時代なら、BMW 318dはあまり喜ばれるグレードのクルマではなかっただろう。しかし、クルマとして優れた3シリーズだから、悪くない選択肢ではあるのだけれど。320dの完成度から考えると、318dも充分にその価値は認められるべきものがある。
BMW 3シリーズの中でも、英国では最も人気のグレードとなる320d Mスポーツは、最近行ったAUTOCARのロードテストで5つ星の最高評価を得ている。7代目に進化した最新モデルだ。それでは先代から何が変わったのだろうか。
ざっくりいうと、全体的に先代比で5%くらい、良くなっている。トレッドが広くなりホイールベースも延長され、車内空間も広くなった。車重を削り空気抵抗を減らしながら、室内空間を向上させ、装備もさらに充実させている。
それでは、320d Mスポーツと318dとの違いはどの程度だろうか。