【スポーツの控えめな主張】スズキ・スイフト・スポーツ(4) 長期テスト
公開 : 2020.06.28 11:50
高いシートポジションと小さな燃料タンク
スイフト・スポーツに載るのは、1.4Lの4気筒ターボ。期待通り、余裕のあるパフォーマンスを引き出せる。せっかくだからサウンド面での増強もあれば、もっと良かった。
標準モデルとのボディの違いは小さいかわりに、スズキの技術者がコストを投じたのはシャシー。ステアリングの操舵感は重くなり、サスペンションは引き締められた。獲得した操縦性は、研ぎ澄まされたホットハッチと呼ぶにふさわしい。
スイフトとスイフト・スポーツとの間での妥協点も、なくはない。まず、同じシートポジション。ホットハッチとしては、着座位置が少々高い。もう1つは37Lという小さな燃料タンク。
カタログ値通りの燃費で走れるのなら、充分な容量かもしれない。でも1度の満タンで走れる距離は、480kmに届くかどうか。
給油自体は嫌いではない。燃料を効果的に燃やし、これほど楽しめるクルマは多くないと、ガソリンスタンドに寄るたびに思える。しかも、多くの人がこのクルマの実力に気づいていないという事実が、筆者の心を一層くすぐるのだった。
テストデータ
気に入っているトコロ
Gフォース・メーター:メーターパネルに表示される、横Gの強さを示すメーター。標準のスイフトにはいらない装備かもしれないが、スイフト・スポーツなら、流れるようにドライビングする楽しみを高めてくれる。
気に入らないトコロ
カップホルダー:標準のスイフトと同じカップホルダーは、小さすぎ、並びも近すぎる。ドリンクボトルの一部は、入れることができない。
テスト車について
モデル名:スズキ・スイフトスポーツ
新車価格:1万7999ポンド(237万円)
テスト車の価格:1万7999ポンド(237万円)
テストの記録
燃費:15.4km/L
故障:なし
出費:なし