スティーブ・マックイーンの275 GTB4がフェラーリ・クラシケの認定書を獲得
公開 : 2012.06.13 12:07 更新 : 2017.06.01 00:55
フェラーリのクラシックカーのレストアとメンテナンスを行う専門部署、フェラーリ・クラシケは、これまで手がけたモデルの中でも、とりわけ興味深い車輌フェラーリ 275 GTB4をオーナーに納車した。この275 GTB4は、1968年に、アメリカ・サンフランシスコで、映画ブリットを撮影中だった、スティーブ・マックイーン氏のもとに納車されたクルマだという。
フェラーリでは、ファクトリーから出庫した時点のスペックと寸分違わない車輌に限って、車輌認定証明書を発行している。275 GTB4の新しいオーナーは、前オーナーが1980年代にこの車輌をスパイダーに改造していたため、フェラーリの認定書の取得のためにフェラーリ・クラシケにレストアを依頼した。そして、フェラーリ・クラシケによって、スチール叩き出しによるルーフとバットレスの復元作業が実施され、オリジナルのベルリネッタが蘇ったのだという。
最近のクラシック・フェラーリに対する関心の高まりに寄与しているのは、フェラーリ・クラシケという専門部署が公式認定書を発行して車輌のオリジナリティを証明するという、フェラーリ社の直接的な関与によるものも大きい。2006年に始まったフェラーリ・クラシケは、完璧な記録とオリジナル・デザインのアーカイブを駆使し、今日までに3,300台の認定書の申請を受けつけているという。