セアト・レオン、デビュー
公開 : 2012.07.17 15:04 更新 : 2017.06.01 01:00
セアトの最も成功したモデル、イビーサの成功をより大きくするために、第3世代のセアト・レオンは3つの異なったボディ・スタイルを持って登場することになる。また、このスペインのフォルクスワーゲン・グループの分派は、従来の5ドアに加えて、3ドアとエステート・モデルを計画している。
5ドアはセアトとして初めてSバッジをつけるモデルであり、強力なLEDヘッドランプを持つ最初のモデルでもある。この5ドアは、今年9月のパリ・モーターショーでデビューする予定で、3ドアとエステートは来年にお目見得する予定だ。
少なくとも3つのボディ・バリエーションは来年9月のフランクフルト・モーターショーで明らかにされると、セアトのチーフは語っている。
セアト・レオンはアウディA3の次にデビューするフォルクスワーゲンの新しいMQBプラットフォームを採用する2番目のモデルとなる。そのボディ・スタイルはセアトの新しいデザイン言語をベースにして造られる最初のクルマとなる。それはIBE、IBX、IBLといったコンセプト・モデルで採用された言語である。
テクニカルでシャープなルックスを持つそのデザインは、最初に、現フォルクスワーゲン・グループのアドバンスド・デザイン・ヘッドであるリュック・ドンケルヴォルケが基本デザインを行い、その後、セアトの現チーフ・デザイナーのアレハンドロ・メソネロ・ロマノスがフィニッシュした。
新しい5ドア・レオンのサイズは、長さ4263mm、幅1816mm、高さ1459mmだ。そのサイズは前モデルよりも52mm短く、48mm幅広く、4mm高い。ホイールベースは、58mm長い2636mmとなった。
MQBプラットフォームは、第2世代のレオンと較べて85kgの重量軽減を果たしている。その結果、レオンのベーシックなモデルの重量は1250kgとなった。
新しいレオンは、第2世代のレオンよりもより多くのエンジンが供給される。それは5つのガソリン・エンジン、そして4つのディーゼル・エンジンだ。
ガソリン・エンジンは、85bhpまたは104bhpの1.2TSI、178bhpの1.8TSIが当初予定されており、120bhpと138bhpの1.4TSIがその後追加される予定だ。この、138bhp版は、アクティブ・シリンダー(シリンダー・ストップ)モデルとなり、低負荷の時に2気筒が休止するものだ。
ディーゼルは、89bhpと104bhpの1.6TDIと、148bhpまたは181bhpの2.0TDIが搭載される。
現在のモデルと同様、スポーティなFRバージョンと、カプラというエコ志向のモデルはレオンのラインナップの間でも大きな位置を占める。FRは148bhpエンジンをベースとする。一方、エコ志向のモデルは、104bhpの1.6のTDIがベースで、その燃費は26.0km/l、CO2排出量は99g/kmだ。トランスミッションは5速あるいは6速のマニュアル、6速または7速のデュアル・クラッチがオプションとなる。
サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラット、リアがトーション・ビームだが、148bhpのFRは、リアがマルチリンク・サスペンションとなる。
レオンFRは、セアト・ドライブ・プロファイルというパワー・ステアリング、スロットル・コントロール、エンジン・サウンドを、エコ、コンフォート、スポーツの3モードに変更することのできるシステムを持つ。このモードはドライバーの好みによって変更が可能で、LEDのインパネのライトは、そのセッティングによって変化する。エコおよびコンフォート・モードではホワイト、スポーツ・モードではレッドになる。
メーカーはより高級なキャビンをこのレオンに与えた。それは第2世代で批判されたものに対する回答だ。広範囲にわたるアルカンタラと革のインテリアが用意される。また、強化されたマルチメディア・システムも準備される。ベース・モデルには、タッチスクリーンによっCD/ラジオとコミュニケーション・システムと操作する4スピーカーのイージー・コネクト・オペレーション・システムが搭載され、更に上級モデルには、ブルートゥース、USBコネクトを備えた6スピーカーのカラー・タッチ・スクリーンが用意される。トップ・モデルには、3Dグラフィックスを備えた5.8インチのタッチ・スクリーンになり、iPodとの接続や、オプションの音声認識のDABラジオなどが取り付けられる。
レオンは、年間600,000台の生産能力があるスペインのマートレル工場で生産される予定だ。英国での価格は来年発表されるが、14,890ポンドから(184万円)から26,010ポンド(320万円)の間ではないかとAUTOCARでは見ている。