アウディ、エレクトリック・ターボチャージャー技術を開発
公開 : 2012.09.22 18:01 更新 : 2017.06.01 01:03
ターボチャージャーのタイムラグをなくし、素早いスタンディング・スタートを得るために、アウディは電気的に駆動されるツイン・ターボチャージャーの技術を開発している。
プロトタイプはアウディの3.0リッターV6 TDI バイターボ・ディーゼル・エンジンの上でテストされているが、アウディによればまた開発段階であるという。
低速だけ小型モーター駆動のターボチャージャーを用い、高回転では従来の排気によるターボチャージャーを使う。タイムラグをなくすことは、ここ30年、エンジニアの夢であった。
基本的な問題点は、十分な排気ガスの量がエンジンで発生しないと、ターボチャージャーが回らないということだった。低速で動いている際には、ターボチャージャーを回転させるのに十分なスプールが得られないというわけだ。
現代のターボチャージャー付きエンジンは、2台のターボを用いてこの問題を解決している。この電気駆動のターボチャージャーは、BMWのトリプル・ターボよりも基本的には単純な仕組みだ。
アウディA6にセットされたこの電気式のターボチャージャーは、劇的に効果的であることが聡明されている。スタンディング・スタートからの加速は、まさにスーパーカー並のトルクをもたらすという。スタンディング・スタートにおいて、電気式ツイン・ターボのクルマは、同じ時間で従来のV6 TDIの倍の距離を走ったとアウディはコメントしている。
このシステムがいつから本格的に生産に入るかというニュースはないが、次世代の2014年に登場するA4は、このエンジンを搭載することになるだろう。