467km/hの最高速を持つヘネシー・ヴェノムF5

公開 : 2014.08.07 22:50  更新 : 2017.06.01 02:12

ヘネシーは、ヴェノムF5と名付けられたヴェノムGTを超える新しいスーパーカーを発表した。このF5とはアメリカで台風のスケールを表す “藤田スケール” の中でも最大級でることを示す単位、F5をそのまま使用したもの。ちなみに、藤田スケールのF5は、風速420km/hから512km/hの台風を示す。モデル自体は、ドラッグが減らされたボディと、アップグレードされたテクノロジー、そしてより強力なエンジンを搭載する。

現行のヘネシー・ヴェノムGTは、435.3km/hのトップスピードを記録しているが、ヴェノムF5はヴェノムGTを超えた、467km/hの最高速を狙っているようだ。これは、2016年に発表されるブガッティ・ヴェイロンの後継モデルと同様のスピードだ。

創始者であるジョン・へネシーは、「われわれは、435km/hを達成したヴェノムGTの開発で多くを学んだ。更に高いパフォーマンスを得るために、その経験を活かしたい。」と語った。

ヴェノムF5は、ロータスエキシージがそのベースとなるが、カーボンファイバー製のボディなどは一新されている。また、ドラッグはGヴェノムGTの0.44から0.40に引き下げられている。そのドラッグの低減は、ボディ・デザイン、リア・ディフューザー、アンダーボディ・ヴェンチュリ、リトラクタブル・リア・ウイングなどによってもたらされるもの。

重さはカーボンファイバーとアルミニウムの多用によりヴェノムGTの1244kgよりは重くなるものの、1300kgを切るまでに抑えられる計画だ。パワーは、まだ公表されていないが、7.0ℓツインターボのLSX V8を更にチューンしたものが搭載されることとなる。おそらく、かなり大きなターボチャージャーを備え、そのパワーは1400ps以上になる。

トランスミッションは、リカルドから提供される6速のロボタイズのシングル・クラッチ・マニュアル、まはたコンベンショナルな通常のマニュアルが用意される。

その他、GPSベースのスタビリティ・コントロール・システムが用意される模様。

ちなみに、現在生産をしているヴェノムGTは、1260psのパワーと159.7kg-mのパワー、トルクを持ち、0-100km/h加速が2.7秒、0-320km/h加速が14.51秒、そしてトップスピードは435.3km/を持つ。

ヴェノムF5の価格は発表されていないが、おそらく£713,000(1億2280万円)となるだろう。生産予定は30台だ。また、ヴェノムF5の生産がスタートしても、現行のヴェノムGTも並行して生産が行われる。すでに29台のヴェノムGTが生産され、そのうち16台は既にオーナーのもとに収まっているという。

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