フェラーリ250GTOが39億円で落札
公開 : 2014.08.15 22:50 更新 : 2020.12.08 18:51
この数年で驚異的に値を上げているヒストリック・フェラーリは、オークションごとに新記録を更新し続けている。そのような状況の中で8月14日にアメリカのカリフォルニア州カーメルにあるクアイルロッジ&ゴルフコースで行われたボナムス・クアイルロッジ・オークションで、フェラーリ250GTOがコレクターズ・オークションの新記録となる3811.5万ドル/約39億679万円で落札された。
フェラーリ250GTOは世界スポーツカー選手権がGTクラスで競われることになり、フェラーリが制覇のために1962年から製作されたモデルで、1964年までに合計39台が製作された。レースでの活躍に加え、公道でも乗れる最後のコンペティションGTとして高い人気を得てきた。
今回出品されたのは、サンマリノにあるマラネロ・ロッソ・ミュージアムが所有してしたS/N:3851GTである。当初はジョー・シュレッサーがドライブし1962年のツールド・フランスで総合2位に入る活躍を見せた。その後イタリアのプライベーターが譲り受け、1965年にマラネロ・ロッソ・ミュージアムを率いるファブリッツィオ・ヴィオラッティが購入し49年間所有してきたもの。
その貴重な250GTOだが、この20年ほどはオークションに出たことはなかった。究極のコレクターズ・アイテムであることに加え、絶対的に数が少ないこともあり、オーナー間で直接取引されてしまうためである。そのため価格も闇の中だった。昨年秋にニュースで「250GTOが50億円で取引された」と報じられたのが、最近の僅かな情報である。
今回出品された250GTOは世界的な注目を集める中、50億円には届かなかったものの、39億円で落札され、これまでの記録をあっさりと更新してしまった。
ちなみにこれまでのレコードは、昨年8月のRMモンテレー・オークションでフェラーリ275GTS/4 N.A.R.Tスパイダーが記録した2750万ドル(約26.95億円)がフェラーリの最高落札額となる。ヒストリックカー全体での最高落札額は、2013年7月のボナムス・グッドウッド・オークションに出品された1954年型メルセデス・ベンツW196R フォミュラ1の29億4023万円となる。
果たして、これらからヒストリック・フェラーリの価格はどこまで上がるのだろうか。
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