ボルボ、ポールスターを100%子会社に

公開 : 2015.07.15 22:30  更新 : 2017.06.01 02:09

ボルボは、チューニング・スペシャリストでありボルボのハイ・パフォーマンス・モデルを手がけてきたポールスターの所有権を100%とした。イェーテボリをベースとするポールスターは、そのルーツはスウェーデン・ツーリング・カー・チャンピオンシップに参戦したことに始まる。

ボルボは今年、V60およびS60のポールスター・エディションを750台販売する予定で、中期的には年間1,000台から1,500台を販売したいと考えているようだ。

また、ボルボはこのポールスターの開発の焦点が、ハイブリッド・パワートレインに移行しつつあることも認めている。モーターとエンジンの両方を備えたツイン・エンジン・テクノロジーが、次世代のハイ・パフォーマンス・モデルのベースとなるというのだ。

例えば、XC90のT8モデルには、2.0ℓガソリンとモーターとの組み合わせで400psを発揮するプラグイン・ハイブリッドが搭載されている。ポールスターでは、これと同じようなセットアップを使用するが、モーターについてはチューンされる可能性がある。

2017年にデビューが予定されている新しいS60は、このハイブリッド版のポールスターの最初の候補となるだろう。

「最新のドライブ-Eユニットは、すべてがモーターと対にすることが可能だ。」とボルボのスポークスマンは語っている。「例えば、XCのT8ユニットは、T6ユニットにモーターを加えたものだ。もちろん、T6ユニットのみでも動作するが、ポールスターはやはりモーターを加えたセットアップになるだろう。」

ボルボがポールスターを傘下に収めるために幾ら金額がかかったかについては明らかにされていない。ポールスターの従業員のすべては、ボルボの社員となったが、その部門の責任者はクリスチャン・ダールのままだ。

また、今回、ポールスターを傘下にしたことで、ハイ・パフォーマンス・モデルだけでなく、パフォーマンス・キットという形態での販売も可能になった。

「ボルボのポールスターをドライブすることは特別な経験だ。」とボルボのCEO、ハカン・サミュエルソンは語る。「より多くのボルボ・ドライバーにポールスターを経験して欲しい。」ともコメントしている。

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