シトロエンe-メアリを発表

公開 : 2015.12.09 22:45  更新 : 2021.03.05 21:44

シトロエンは、同社にとってアイコニックな存在と言えるメアリの名を、4シーターEVのコンバーチブル・モデルとして復活させる。この電動スモールSUVは、来春にフランスで発売される予定だ。

e-メアリについてシトロエンは、「スタイリッシュで、堂々としていて、ちょっと生意気な変りもの」と表現しており、「自分のライフスタイルにあった新しいタイプの乗り物を求めるカスタマー、それもトレンドや環境性能に強い関心を持つ方々に向けたモデルです」と説明している。

全体的な印象は、9月のフランクフルト・モーターショーで公開されたカクタスMコンセプトに近く、e-メアリはオープントップ・モデルで、ボディワークもSUVらしい力強いものになっている。車体側面には、オリジナルのメアリに通じる凹凸をモチーフにしたボディワークが見られる。

ルーフは折り畳み式ソフトトップで、フロントとリアをそれぞれカバーし、後席は前方に倒すことでトランク・スペースを広げることができる。

熱成形プラスティック製のボディを採用したことにより、外装色は多様なカラーに対応でき、ルーフだけ色合いを変更することも可能だ。また、キャビン内も含めてホースで水洗いすることができるという。

動力源はリチウム・ポリマー・バッテリーで、都市利用での航続距離は200km、最高速度は110km/hと発表された。満充電に要する時間は、充電ステーションを利用した場合は8時間、一般家庭の電源では13時間となっている。

生産はPSAグループのレンヌ工場で行われ、発表は12月末にパリで行われるようだ。なお、オリジナルのメアリには4×4モデルが存在し、1979年から1983年まで製造されている。

C4カクタスのコンバーチブル仕様であるカクタスMコンセプトが高い評価を得たことにより、こうしたモデルをシトロエンがラインナップに加える計画は残っているようだ。また、同社が “e-Mehari” という商標を、9月に申請していることもAUTOCARの取材で明らかになっている。

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