アストン マーティンAM-RB 001:デザイナーとの一問一答

公開 : 2016.07.06 04:23  更新 : 2017.06.01 01:28

アストン マーティンAM-RB 001の発表に合わせ、チーフ・デザイナーのマイルズ・ナーンバーガーにインタビューすることに成功した。

エイドリアン・ニューウェイとの仕事はいかがでしたか?

――レッドブル・レーシング・チーフ・テクニカル・オフィサーのエイドリアン・ニューウェイは、10度世界チャンピオンになったドライバーです。限界まで突き進むことを恐れない姿勢にも感銘を受けました。

驚いたのは、彼自身がCAD上のAM-RB 001を上下逆さまにひっくり返したことです。われわれは、あまりしないことですからね。また、彼は50mmごとに空気がどう流れていくかを精査していました。

アストンとレッドブルとの協業は、どのような影響がありましたか?

――どちらの会社にも、ベースの部分の信頼感は既にできあがっていましたね。デザイナーとエンジニアの連携もスムーズでした。たとえばデザイナーが、ボディ上にエア・ベントを入れたがっていた場合、エンジニアの観点からの意見を即座に聞くといった、即興性も大いにあったと思います。幸福な開発期間だったと思えます。

また、アストン マーティンからのリリースによると、エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、「エイドリアンやレッドブル・レーシングといった組織と緊密に協力することは、私たちにとって素晴らしい経験となっています。目標を設定するにあたって、私たちはこれまでアストンマーティンには決してなかったクルマ、あるいは世界中のどこにも存在しなかったクルマ、まさにAM-RB 001のようなクルマを製作することを目指しました。そして、もっとも効率的なエンジニアリングと、もっとも美しいスタイリングを、一切妥協することなしに実現するという、極めて困難なチャレンジに取り組みました。私の個人的なチャレンジは、AM-RB 001の卓越したパフォーマンスと、そのパフォーマンスを引き出すためのユニークな方法となって現れています。そのスタイルは、非常に革新的である一方で、アストンマーティンでなければ表現できない形態や美しさも兼ね備えています」とコメントしている。


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