FCA、ジープ・ワゴニア、グランド・ワゴニアの復活を確約

公開 : 2017.01.10 03:22  更新 : 2017.06.01 00:32

FCAはアメリカの生産設備に$1,000,000,000(1,150億円)の投資をすると発表した。

ジープ・ワゴニアおよびプレミアムSUVであるジープ・グランド・ワゴニアは、新しいSUVとして生まれ変わると、デトロイト・モーターショーで、親会社であるFCAが発表した。

FCAは、$1,000,000,000(1,150億円)の投資を、SUVとトラックの生産能力を増やす目的でミシガンのウォーレン・トラック工場と、オハイオのトレド工場に対して行うとしている。この投資は、生産能力の向上はもとより工場の近代化にも使用される。そして、新たに2,000の仕事が創出され、ジープのフラッグシップ・モデルの世界的な生産ハブ工場としてのポジショニングを強化することになる。

新しいワゴニアおよびグランド・ワゴニアはウォーレン工場で製作される予定で、これに加えてまだネーミングの決まっていないピックアップはトレド工場で生産が行なわれることになる。この新しいピックアップは、トレド工場で生産されることになっている次世代のラングラーをベースとしたものになるという。

ワゴニアというビッグネームの復活に関しては長い間議論がされていたが、ここ2年間のジープ・ブランドの世界的な成長が、FCAにワゴニアの復活を決断させる要因になったようだ。

ワゴニア、グランド・ワゴニアはジープ・ブランドのトップ・レンジに位置するモデルとなる計画で、パフォーマンス、オフロード能力が高いことはもちろん、レンジローバーのようなプレミアムな装備を備えることととなる。1963年から1991年まで生産されたオリジナルのワゴニアのように、プレミアムSUVとしての地位を築くことになるとFCAは確信している。

FCAのCEO、セルジオ・マルキオンネは、「ジープ・ラインナップの拡大は、われわれにとって重要な戦略であり続けている。ジープ・ブランドを国際化するための計画はすでにしっかりと立てられている。いままでのようなアメリカ主体のモデルとしてではなく、ワールドワイドなモデルにしていきたい。そうすることで、従来のジープの伝統的なユーザーのみならず、新たなユーザーを獲得することに繋がる。」とコメントしている。

ウォーレン工場への投資は、現在メキシコで生産されているラム・ヘビーデューティ・トラックの生産をも可能にすることになる。

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