オーストラリアでの自動車生産、今年10月をもって終了に

公開 : 2017.03.06 11:34  更新 : 2017.06.01 00:28

フォードに続き、ホールデンとトヨタが永久にその工場を閉鎖するため、オーストラリアでの自動車生産は10月をもって終了する。

GM傘下のホールデンが10月20日に工場を閉鎖

カムリを生産しているトヨタの工場が10月初旬に、そしてその2週間後の10月20日にGM傘下のホールデンの工場が操業を停止する。フォードが去年、採算性の問題からラインを停止してから12ヶ月後、ついにこれでオーストラリアの自動車生産は終了することになる。

フォード、トヨタ、GMの3つは多国籍企業であり、オーストラリアの地場企業ではないが、それでもオーストラリアのカルチャーを形成するのに重要な存在であった。

フォードは1904年にオーストラリアへの輸出を開始し、1925年から現地生産を始めた。

1800年代後半には馬車の組み立てから始まり、1900年代初期に自動車ボディのメーカーとなったホールデンは、1948年からはGM傘下となり自動車の製造を開始した。

トヨタは、日本のメーカーというイメージが強いが、1963年から現地生産を始めており、ここ10年はオーストラリア最大のメーカーだった。トヨタにとっても、日本国内以外で生産をはじめて開始したのがオーストラリアだった。

しかし、部品の供給がオーストラリア・ローカルで済まなくなったことや、$1の税金を得るために$3の補助を行なわなければならなかったことなど、終焉を迎えるには十分すぎる理由ができてしまった。

ピーク時には、2004年にホールデンが165,000台、1984年にフォードは155,000台、そして2007年にトヨタは148,000台の生産を行っていた。しかし、昨年は3つのメーカーを合わせても87,000台の生産にとどまった。

15年前にはホールデン・コモドアだけで年間90,000台の売上があった。しかし、昨年はその台数は40,000台となっている。

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