ニュルFF最速を目指すホンダ・シビック・タイプR、遂に登場 ジュネーブ

公開 : 2017.03.07 17:37  更新 : 2017.06.01 00:27

今年の9月から発売されるホンダのホット・ハッチ、シビック・タイプRがジュネーブ・モーターショーで公開された。

今度のタイプRは快適性も重視

プロジェクト・リーダーの柿沼秀樹氏によれば、新しいシビック・タイプRは、パフォーマンスと快適さを高い次元で両立したクルマだという。新しい第10世代となるシビックをベースとするホットハッチについて、柿沼氏は「われわれは、飛び抜けた性能と快適さという2つのバランスを上手くとっていきたい」と語ってくれた。

それは、取りも直さず現行のタイプRが、パフォーマンスよりになりすぎたため、とりわけアメリカでは批判の的となったからだ。

とはいうものの、柿沼氏はこの新しいタイプRは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのFF最速タイム奪還を狙っていると語っている。現在のレコード・ホルダーはフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSで、現行タイプRの7分19秒21よりも1.4秒速いタイムをマークしている。

タイプRは、現行モデルと同じ2.0ℓ4気筒VTECターボが搭載されるが、大きく手が入れられている。エグゾースト・ガスのフロー・レートが上げられ、ECUマッピングもアップデートされた。ホンダはピーク時のスロットル・レスポンスとドライバビリティが向上しているという。

ピーク・パワーは10ps向上した320psを6500rpmで発生。トルクは変わらず40.8kg-mを2500〜4500rpmで発生する。車両重量は柿沼氏によれば現行の1362kgとほぼ同じであるという。同程度の車重と10psアップしたパワーによって、0-100km/h加速は現行の5.7秒から僅かに引き下げられることになろう。

ギアボックスは6速マニュアルが変わらず搭載される。これについて柿沼氏は「ドライバーが自分の手で操る楽しさを提供したい」とし、スムーズなギアシフト、ヒール・アンド・トゥといった楽しみを残しておいたのだという。


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