英ウイリアムズが開発 320km/hのハイパーEV ヴァンダ・デンドロビウム ジュネーブ

公開 : 2017.03.08 21:13  更新 : 2017.06.01 00:27

シンガポールのトップ・カーメーカーを目指すヴァンダが、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングと手を組んだ!

ヴァンダ・エレクトロニクス社が、勢いづくマーケットに初投入するモデル、ヴァンダ・デンドロビウム。とうとうジュネーブ・モーターショーで世界初公開を迎えた。

この2シーター・スポーツには、ウイリアムズがF1で培ってきたエアロダイナミクスと、先進のドライブトレインが適用されている。詳細は未発表ながら、そのパワートレインはモーターを採用するようだ。

発売はいつになる? ヴァンダCEOが明かす

ヴァンダ・エレクトリックスのCEO、ラリッサ・タンによれば、次なるステップは数十台、数百台規模の限定生産に踏み切ることだという。しかし、その投資を進めるまえに、今回のジュネーブでどの程度の注目を集めれられるか確認したかったのだろう。「もしも生産化に移るならば、それは2年以内のことでしょうね」とタンは明かしてくれた。

パワートレインに関する公式発表はいまだにないが、300km/h超えの最高速を考慮すれば、出力は700ps以上で4輪駆動、そして前1基、後ろ2基の3モーターが現実的なスペックだろう。

エアロダイナミクスを追求した結果として、非常にアグレッシブなスタイリングを与えられたこのモデル。ティアドロップ型のルーフはル・マンなどに参戦するLMPレーサーを思わせる。また、カーボンファイバー剥き出しのボディから、F1のタブに似たモノコック構造を採用することも判断できる。

気になるのはやっぱり、名前の由来

後ろヒンジのドアの開き方から、シンガポールに咲く蘭の名前である「デンドロビウム」というネーミングが与えられた。そのドアは、自動開閉式のためにドアハンドルがなく、空力的なパフォーマンスの高さを伺わせる。

最高速度の設定から察するに、テスラのようにフロア下にバッテリーを搭載する余裕はない。なぜならその方法では重心が高くなりすぎるからだ。

このことから、テスラ・モデルSが積む80から100kWhというバッテリー容量に対し、30から50kWh程度の小型バッテリーを搭載するものと考えられる。なお、目標としているスペックは、最高速度320km/h、0-97km/h加速2.7秒というものだ。

▶ 2017 ジュネーブ・モーターショー

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