どうなる? メルセデス・ベンツSクラス新型の自動運転機能 上海で発表へ
公開 : 2017.03.30 11:19 更新 : 2017.12.14 12:30
4月下旬の上海モーターショーでデビュー予定のメルセデス・ベンツSクラス新型は、高度な自動運転機能を搭載します。ダイムラーのゼッチェ会長のコメントをご紹介します。
来月の上海モーターショーで、自動運転を実現する機能の大部分を搭載したメルセデス・ベンツSクラスのフェイスリフト・モデルが発表される予定だ。
ゼッチェ会長 新型Sクラスはドライビングも楽しめる
ダイムラーのゼッチェ会長は、メルセデス・ベンツや姉妹ブランドにとって、自動運転は最も力を入れるべき分野であるとしながらも、運転から完全に解放されるクルマの開発は、最優先事項ではないと話している。
「自動運転が実現すれば、ご高齢者のように運転が困難になった方々も、自由に移動できるようになります。しかし、わたくし共はステアリング・ホイールをクルマから奪うつもりはありません。メルセデス・ベンツが作るのは、ステアリングを手放したくないモデルなのです」
ゼッチェ会長は、新型Sクラスがこのトレンドに従ったモデルであり、一定の条件下で自動運転を実現するものの、依然として人間の手でコントロールを楽しめるモデルになると話している。
Sクラス新型 目的地まで完全な自動加減速
マイナーチェンジを適用したSクラスは、高度な自動運転機能の搭載が見込まれ、新開発の「アクティブ・ディスタンス・ファンクション」を搭載する。これは「アクティブ・スピードリミット・アシスト」とともにナビゲーションに設定された目的地まで、完全自動加減速を行うものだ。
また「ディスタンス・クルーズ・コントロール」は、道路の起伏やカーブの形状に応じで車速を自動調整。高速道路の出口に向かうときや、対向車線をまたいで右左折する際は、その前に自動減速を行う。