PSA、世界企業へのキーは「中国」 DS、欧州、北米の戦略は?

公開 : 2017.04.23 06:00  更新 : 2017.06.01 00:22

PSAを率いるカルロス・タバレスは、成長のためには「なにより中国が大切」だと語ります。注目が今ひとつなDSブランドや、欧州/北米の戦略も聞いてみました。

「中国は、全世界でもっとも大きいマーケットです。われわれは、世界的な自動車メーカーになりたいと思っていますから、中国で成功できるかどうかは重要なファクターとなります」

こう言い切るのは、カルロス・タバレス。PSAグループを率いる男である。

とは言うものの、PSAの昨年における東南アジアならびに中国の売上は16%減少している。価格競争によるコスト削減が原因だ。

上海モーターショーにて、シトロエンC5エアクロスの横でタバレスは「中国の成功=グローバル・メーカーになる資質だと言ってもいいでしょうね。だからこそ、われわれは、このクルマと一緒にここにいるのです」と付け加える。

プジョー3008(中国では4008と呼ばれている)や5008、シトロエンC5エアクロス、DS7クロスバックなど、(彼らの主張としては)フレッシュで競争力の高いSUVが揃っている。

「競争に復帰するための、よい逸材が揃っている」ということになる。「あとは、売れ行きを見届けるだけです」とも。

では、PSAのなかでプジョーシトロエンは、中国でも存在感が発揮できる資質があるとして、DSブランドへの注目が今ひとつなのはなぜだろう?


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