三菱、インドネシア・ブカシ工場開所 日産も投資、計650億円 従業員3000人へ
公開 : 2017.04.25 16:45 更新 : 2017.06.01 00:22
三菱は、本日、インドネシアにおける新工場の開所式を実施しました。最新鋭の新工場への投資額は$5億6500万(650億円)で、従業員数は3000人。最大の生産能力は年間16万台となります。
日産も支援 パジェロスポーツ/コルトを生産
ブカシ県のGIIC工業団地にある新工場は、三菱が三菱商事、現地パートナーPT Krama Yudhaとともに設立した生産合弁会社ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシアにより2年間をかけ建設された。
新工場では、好評のSUV「パジェロ・スポーツ」の生産を開始し、次いで7人乗りの新型MPVや小型商用車「コルトL300」が生産車種として追加される。
2016年に三菱自動車がルノー・日産アライアンスのメンバーとなった時に34%の出資を行った日産自動車も支援している。
インドネシアの総需要に期待
世界第4位の2億6千万人の人口を有するインドネシアの総需要は、経済全体よりも速く伸長することが予想される。
三菱自動車のインドネシアでの拡大は、タイ、フィリピンでの生産能力増強への投資に続くものであり、アセアン地域での長期にわたる事業展開を表す。
カルロス・ゴーン会長は、「アセアン地域で最も大きく重要な市場のひとつであるインドネシアに雇用を創出し、投資を行うことを誇りに思います。インドネシアはアライアンスにとって生産拠点並びに輸出拠点の強化につながります」と述べた。
CEOの益子修は「インドネシアで、高品質、頑丈で信頼性の高い乗用車への需要増加に対応するため、最量販モデルの『パジェロ・スポーツ』と新型MPVを生産します。これにより、45年以上事業を展開している市場においてシェア拡大が可能となります」と述べた。
新工場をデータでおさらい
生産開始:2017年4月
所在地 :インドネシア共和国西ジャワ州ブカシ県(首都ジャカルタ市から東に37km)
生産能力:16万台/年
敷地面積:30ヘクタール
従業員数:約3000名(2018年3月)