深掘り マクラーレン570Sスパイダー クーペとスパイダーはここが違う
公開 : 2017.09.23 19:10 更新 : 2017.09.23 19:11
きのう、国内でも発表されたマクラーレン570Sスパイダー。ぐっと踏み込んで、クーペとはどこが違うのか? に迫ります。意外と(?)異なる部分が多いことに驚くはずです。
クーペとスパイダー、どう違う?
本年6月に英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて発表されたマクラーレン570Sスパイダーが、アジア・エリアで初となるローンチが日本で行われた。
570Sスパイダーはマクラーレンが謳うスポーツ・シリーズ第3のボディスタイルとなるオープンモデルで、570Sクーペのパフォーマンスはほぼそのままに、リトラクタブル・ハードトップの採用によりオープンエア・ドライビングを存分に楽しめる魅力的なモデルだ。
ここでは570Sクーペとオープン化された570Sスパイダーの変更点を中心に解説してゆく。
バックグラウンド
570Sクーペは2015年のニューヨーク・モーターショーでスポーツ・シリーズの第1弾として発表された。
マクラーレンでP1や650Sがスーパーカー・セグメントに属するのに対して、570Sクーペは、マクラーレン初のスポーツ・シリーズとして送り出された点がポイントになる。
F1直系のカーボン製モノセルIIシャシーを基本に構築され、ミッドに最高出力570psを発生する3.8ℓV型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載する。マクラーレンのすべてのモデルに共通する象徴的なデザインといえるディヘドラルドアを570Sクーペも備えていた。
スポーツ・シリーズの2タイプ目のボディを持つのは2016年3月のジュネーブ・モーターショーで発表された570GTだ。
基本的なデザインは570Sクーペを踏襲するが、スムーズなボディラインを描くハッチバックスタイルが特徴。ラグジュアリーGTとして企画されたことからグラスルーフと横ヒンジのグラスハッチを与えられ、220Lのラゲージスペースを確保している。パワートレインとシャシーはクーペと共用する。