初代ランドローバー復活、化学会社が計画 JLRとの衝突は? インタビュー
公開 : 2017.10.01 17:10
億万長者のエンスージァストが、初代ランドローバーの現代版ともいえる本格オフローダーの開発に乗り出すのだとか。その意図を、本人に尋ねました。
もくじ
ー ディフェンダーの正常進化版が誕生?
ー 本家のディフェンダー後継よりシンプルに
ー 現代版ディフェンダー開発のカギは3つ
ー ジェームズ・ラトクリフとは何者か?
ディフェンダーの正常進化版が誕生?
2010年代における、もっとも興味深いニッチモデルのひとつになりそうなイネオス・グレネーディアー。その中心人物は、オフロード好きの意見を広く求めている。
イネオスは1998年の設立以来、急成長を遂げている化学製品メーカー。そんな彼らが、本格的なオフロード走行を好むひとびとのアイデアや意見、経験を募集している。とくに、ランドローバー・ディフェンダーに関するものなら大歓迎、といったところだ。さらには、その手のクルマに関する従業員も募集することになりそうだ。
化学系エンジニアと招集された自動車業界のスペシャリストで構成される少数精鋭のティームが、先頃開設されたウェブサイト(www.projektgrenadier.com)やプロジェクトのSNSを通じて模索しているのは、ランドローバーはこうあるべきだという姿。そして彼らは、初代ランドローバーの精神を受け継ぐ、世界レベルの、妥協なき、しかし手頃な価格のオフローダーを創り上げようとしている。
イネオスのジム・ラトクリフ会長と数人の仲間は、とある水曜日の晩、ナイツブリッジの本社近くにあるパブ・グレネーディアーにいた。そこでラトクリフが捻り出したのが、現在のイネオス・オートモーティブが達成しようとしているミッションだ。彼らが完成を目指すクルマは、来年にはスケッチを公開し、2019年に先行生産を開始、2020年には完成型を発表することが予定されている。