日産300ZX デビューから28年! 4代目Z32型、中古車購入ガイド(2)
公開 : 2017.11.03 18:10 更新 : 2017.11.25 16:22
4代目にあたるZ、32型系は今見てもグッとくるかたが多いでしょう。「スポーツカーに乗ろうと思う」という新鮮なキャッチコピーとともにデビューしてから早28年(!) 英国ではどんな買い方がベストなのでしょうか?
もくじ
ー 日産300ZX 日本製高性能車の草わけ
ー ATとMTどっち? 憂慮すべき点も
ー 日産300ZXの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
日産300ZX 日本製高性能車の草わけ
日産300ZXは2+2シーターの、ツインターボエンジンと後輪操舵システムである4WSを装備した、1990年代の日本製パフォーマンスカーを代表する1台である。しかし、ジョン・エバンスによれば、現在ではわずか£1,500(23万円)から手に入れることができる。
300ZXは、前任の280ZXと300Zで地に落ちた日産の誇る伝説的なZシリーズの評価を回復させたモデルだ。2+2シーターでありながら、均整のとれた力強いスタイリングを持ち、4WSとターボ・ラグの小さいツイン・インタークーラー付きギャレット製ターボ2基で強化された可変バルブ機構付き3.0ℓV6ガソリンエンジンを積む。
前任のモデルとは一線を画すだけでなく、このクルマは三菱3000 GT、マツダRX-7やトヨタ・スープラといった他の日本製高性能クーペをも凌ぐでき栄えだった。更にはポルシェ944 S2のようなクルマにさえ、衝撃を与えたのだ。
1990年に英国で発売された300ZXは、当時の日本の最高出力規制値である280psを遵守したモデルではあったが、0-100km/hは5秒台とその加速は十分なものであり、ギアボックスは4段ATと5速MTから選択できた。
英国では2+2バージョンが標準だったが、日本ではよりスポーツ性に特化した2シーター・ショート・ホイール・ベース版(このモデルは現在でも貴重なモデルである)が存在し、この2シーター・モデルは2002年の日産350Zへと受け継がれることとなった。
英国モデルではエアコン、ABS、クルーズ・コントロールと電動格納式ミラーが標準装備であり、電動式レザーシートはオプション扱いだった。
残念ながら、その素晴らしい品質にも関わらず、発売開始から£35,000(528万円)と強気の価格設定が災いすることとなった。それまでのマイクラ(日本名:マーチ)とブルーバードを主力とした大衆車市場からの上級移行を市場が認識する程度の販売量は確保したものの、当初の興奮が冷めると売上は勢いを失っていった。
そして4年後には、日本やその他市場での販売は継続する一方で、英国からは撤退し、1998年に行われた大掛かりなアップデートを経て、2000年にモデル・ライフを終えた。