AUTOCARが選ぶ、2017年「残念な」「驚いた」「来年期待」のクルマたち
公開 : 2017.12.31 16:40 更新 : 2017.12.31 18:40
ベスト・ドライバーズカー選手権2017はこれから(1/1より順次公開)。しかし「好き」あるいは「きらい」はべつの話。編集部員が5台のクルマをあつめて議論します。スズキ・イグニスが含まれているのは日本人としても誇らしいですね。
もくじ
ー 満場一致はぜったいムリ?
ー マクラーレン570S 魅力はアシ
ー ウラカン 「賞賛派」の意見
ー ウラカン 「反対派」の意見
ー 911 GTSにしかできないこと
ー アストンDB11 V12かV8か
ー 2017年、残念だった5台のクルマ
ー 2017年、驚かされた5台のクルマ
ー 2018年、期待している5台のクルマ
満場一致はぜったいムリ?
マット・ソーンダース(以下、ソーンダース):
それじゃ、ボクが仕切ろうか。
毎年恒例のベスト・ドライバーズカー選手権はあすから順次公開だね。あっちは厳密なテストをして結論をだす。
一方こちらは、独断と偏見で選んだ今年のお気に入りの1台について話し合うために集まったわけだけど、最初に言っとくと全員が納得する最高の1台を選ぶのは多分無理だと思うよ。
外にはポルシェ、マクラーレン、ランボルギーニにアストン マーティンがとまってるけど、まさにロードテスター好みのモデルだよね。そして、プライヤー、君の1台だ。
いつもどおりここに連れてくる1台を決めるまでに、今年の全モデルを検討して、結果スズキ・イグニスになったって言ってたけど……。
マット・プライヤー(以下、プライヤー):
まあまあ。全くその通りって訳じゃないけど、完全に違うとも言えないかな。このスズキが今年運転した中で最高のクルマじゃないよ、もちろん。でも最も好きになった1台ではある。エンジニアリングが素晴らしいからね。
コンパクトで軽量、それに4WDで今日集まったクルマの中で田舎道に完全にフィットするコンパクトなモデルってイグニスだけじゃないかな。
それに運転が楽しいだけじゃなくて、大事なのはこんなクルマを上手く作るっていうのは、カーボンファイバー製のスーパーカーを作るよりも難しいってことだよ。そう思わない? そういう意味で最高の1台だよ。
ソーンダース:
運転した時に思ったのは「僕が23歳の時だったらメチャクチャ気に入っただろうな」ってことだね。ほかのコンパクトカーに比べればキャラクターもハッキリしてるし、おもしろいクルマだよね。
アンドリュー・フランケル(以下、フランケル):
誰かが最近のクロスオーバーSUV流行りが気に入らないって言ってたけど、マクラーレン720Sみたいなとんでもないクルマに乗った後でも、イグニスは乗れば良いクルマだって思うはずだよ。決して嫌な気分にならないんだ。
このクルマの立ち位置や、このクルマをお勧めしたい人の顔が思い浮かぶと思う。キャラクターも明快だし、楽しいし、幸せな気分にしてくれる。このクルマが一番かもね。なんか食べ物注文して良い?
リチャード・レーン(以下、レーン):
僕も好きだよ。田舎道だと元気に走るよね。スピードを出しても取っ散らかるような感じもないし。でも高速だとどうかな……。
プライヤー:
そうだね。それにリアシートの乗り心地も、ちょうどリアアクスルの真上でとても褒められたできじゃないし。ほかも同じように言ってたから、この評価は正しいはずだよ。ステーキとチップスを5コ頼めます? じゃ続けよう。次はだれ?
フランケル:
じゃ、僕のマクラーレンかな?