5代目マセラティ・クワトロポルテ 2004〜2012年の中古車、どれが買い?
公開 : 2018.01.03 10:10
5代目マセラティ・クワトロポルテ。手ごろになった今、買ってみようかな? と思っているひとも多いのではないでしょうか。ここでは中古車におけるチェック項目をお伝えいたします。
もくじ
ー ミュンヘンよりも心惹かれるモデナ
ー ルックスも良く、性格も悪くない
ー マセラティ・クアトロポルテの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
ミュンヘンよりも心惹かれるモデナ
中古車ガイドで、ドイツ製のスポーティなモデル以外を勧める場合、大抵はイタリア車となるが、それらは明らかにドイツ車と比べてお金が掛かることが多い。
明らかに遥かに優れている同年代のBMW M5ではなく、お金の掛かりそうな2006年製のマセラティ・クアトロポルテ・スポーツGT4.2を、苦労してでも手に入れる理由とは何だろう?
それは、クルマが持つ独特のキャラクターだと言える。
しかしこの場合、路肩で積載車が来るのを長く待たされるような、意地悪いキャラクターではない。
初期型のクアトロポルテには、エンジン上部からのオイル漏れという些細な気まぐれはあったものの、全般的には丈夫で信頼性も高い。ボデイは錆びにくく、トランク・リッドのソフトクローズ機構もちゃんと機能する。手の込んだスカイフック・アダプティブ・サスペンションも、複雑な電子制御が支えているが、トラブルフリーだと言える。
このテスト車両は、2004年に発表された、5代目のクアトロポルテ。新車当時は7万ポンド(1062万円)もしたモデルだ。4.2ℓV8エンジンに「デュオセレクト」と呼ばれる、パドルシフト付きの6速セミATが組み合わされている。そのATは、後輪側に搭載されるトランスアクスル方式で、マニュアルモードでは素晴らしいシフトチェンジを披露したが、オートマチックモードではぎくしゃくとスローな印象だった。
今回、標準モデルよりも低く、剛性に優れたボディと強力なブレーキを持つ、スポーツGTと本気で向き合ったが、デュオセレクトに足を引っ張られることはなかった。一方で、希少でラグジュアリーなコレッツィオーネ・セント・エディションが装備される車内には、2面の10.4インチ・タッチスクリーンが、フロントシートの背面に埋め込まれている。