アウディA2は今、「買い」なのか?
公開 : 2018.01.08 17:40
アウディA2をご存知ですか? メインストラクチャーがほとんどアルミ製の小型車。1万4000台も現存するA2を、AUTOCAR記者が今、評価します。
もくじ
ーアウディA2の基礎知識
ー考えるより走れ! 「アルミで作るスモールカー」
ーAUTOCAR記者の今の評価は?
ー「買い!」と思ったアナタに…… 最後のアドバイス
アウディA2の基礎知識
・英国導入期間:2000年〜2005年
・最高出力:74ps
・現在価格:600ポンド〜5000ポンド(9万〜77万円)
“走りの醍醐味” といえば、一般的にはパワフルなエンジン、優れたシャシーが不可欠。欲を言えば、そのふたつが両立したうえで得られるものだ。ただし、それだけが良いクルマのレシピとは限らない。
2000年から2005年。アウディA2は、ここイギリスで販売されたもののセールスは伸び悩んだ。製造コストは高く、運転好きなドライバーが振り向くモデルでもなく、あえて乗らなければならないクルマでもなかった。
それはA2がホットハッチとしてではなく、メルセデス・ベンツAクラスと同様のアプローチで市場に導入されたと考えれば、合点がいく。与えられたボディサイズを最大限に活かし、アップライトな外観と広いキャビンを実現。それゆえAクラスのように酷評を受けることはなかった。
A2とAクラスは、なにが異なっていたのだろうか? 一番の違いは、アウディが先進技術を投入したことだ。アルミを多用することで、車体を軽量に、しかも強靭に作ったのである。