FCAがジープを中国GACに売却? マルキオンネCEOに直撃 「傘下サプライヤーなら…」 デトロイトショー
公開 : 2018.01.16 21:22 更新 : 2018.01.16 21:24
フィアット・クライスラー(FCA)が、資金調達のためジープ部門を中国のGACへ売却するのでは、という憶測が業界内で囁かれています。セルジオ・マルキオンネCEOに直撃しました。
もくじ
ー GMを中国GACに売却 FCA資金調達?
ー マセラティの前進、アルファ復興がキー
ー マニエッティ・マレリ売却の可能性
ー 「突拍子なくはないが、時期尚早でもある」
GMを中国GACに売却 FCA資金調達?
フィアット・クライスラー(FCA)が、資金調達のためジープ部門を中国のGACへ売却するのでは? と単刀直入にたずねた。
「会社の解体も、中国企業へ譲ることも、一切考えていません」とマルキオンネはデトロイト・ショーの壇上で断言した。
噂の相手であるGACは、現地生産を行う中国での合弁相手だ。
「GACはとてもいいパートナーです。彼らは世界規模の大望を抱き、アメリカ市場への参入を望んでおり、その可能性と方法について話し合いを持ってはいます。しかし、そこにFCAの独立性を侵害するプランはひとつもありません」
マセラティの前進、アルファ復興がキー
マルキオンネは2019年に現在の職を退く予定だが、来るべき自動運転化や電動化が進んだ未来においても、強力な個性をもったブランドには存在意義があるという確信を持ち続けてきた。
彼が力説してきたのは、アルファ・ロメオやマセラティのようなブランド力がなければ、クルマは実用に徹しなければならなくなるということだ。
また彼は、まだ芽生えの段階に過ぎないというアルファ・ロメオの復興が成功することは、マセラティが前進するうえでの技術的な信頼性に重要な役割を持つと語る。
ただし、傘下の部品サプライヤーである「マニエッティ・マレリ」については、年内にもFCAの出資者に売却する可能性があると、マルキオンネは触れている。