FCAがジープを中国GACに売却? マルキオンネCEOに直撃 「傘下サプライヤーなら…」 デトロイトショー
公開 : 2018.01.16 21:22 更新 : 2018.01.16 21:24
マニエッティ・マレリ売却の可能性
傘下の部品サプライヤー、「マニエッティ・マレリ」を売却する可能性は、競合するフォードやGM、日産などの動きを踏まえたものだ。
EVや自動運転に気乗りしなかったカリスマ的CEOが、その態度を軟化させている。
いわく、一連の不正操作を受けてディーゼルに懐疑的になっている欧州において、CO2排出量規制に違反した場合にメーカーが課せられる厳罰を考えれば、ハイブリッドやEVを避けて通ることはできないという。
「法規制の要求を満たすためには、技術の選り好みはしないつもりです」という言葉に最新のスタンスがあらわれている。
それが、ディーゼルを否定するものではないという点も、注目に値するところ。
「突拍子なくはないが、時期尚早でもある」
「EVで儲けたという話は聞いたことがないし、CO2問題の解決策が電力だと答えた覚えもありません。今何が起きているか、現実的に見極めなければならないのです」
「最終的にはその方向に進むかも進むかもしれませんが、それは世の中が考えているよりずっと先のことになるかもしれません。電動化は突拍子もない話ではないですが、時期尚早でもあると考えます」
今年の7月1日には、マルキオンネがフィアットのトップの座に就いて14年、FCA全体を統括するようになって8年が経つ。それまでに、FCAは負債を解消し、2022年までの業務計画を発表したいとしている。
それから間を置かず、FCA経営陣は、マルキオンネの後継者を明らかにする予定だ。