EVに対する8つの「素朴な疑問」 寿命や新品バッテリーの値段、答えられる?
公開 : 2018.02.18 17:40 更新 : 2018.02.18 19:45
ガソリンやディーゼルからバッテリー・パワーに切り替えることは魅力的ですが、未回答の問題が多すぎて皆うんざりしているのではと英国編集部のジェシ・クロスは心配しています。EVバッテリーの寿命や新品の値段、リセールバリューなど、意外と答えられない疑問に踏みこみます。
EVにためらってしまう?
バッテリー電気自動車(BEV)は少しずつ人気が出てきたが、それが普及するにはまだまだ時間がかかる。
2017年に英国で登録されたすべての自動車のうち、純粋なバッテリー電気自動車はたった0.54%、総数13597台だ。
AUTOCAR読者からの反応では、電気自動車に興味はあるものの、実際の航続距離、バッテリー寿命と交換費用、利用可能な充電ステーション、減価償却、充電方法などがよくわからないので、買うのをためらっているようだ。
そこで、多くのユーザーがもっている疑問について回答してみたいと思う。
素朴な疑問1 EVバッテリーの寿命は?
実のところ、自動車メーカーにもよくわからないのだ。
現代の量産EVは発売されてから日も浅く、すべての自動車メーカーが長い保証期間を設けている。
24kWhの日産リーフの場合、5年間/96500kmの保証。30kWhと新しい40kWhのモデルでは8年間/16万kmの保証となっている。
他の自動車メーカーもバッテリーの初期故障や容量(キロワット・アワーkWhで表示される)の大幅な低下(70%以下)に対して同様の保証を設けている。
リーフは英国で最もよく売れているBEVだ。日産では、バッテリーの寿命はクルマ自体の寿命より長く設計されており、「交換費用は従来のエンジン交換と同じ程度だが、ユーザーが交換をする必要はないと考えている」といっている。
日産によれは、欧州でリーフを発売した2011年から2014年までに、バッテリーを交換したリーフはたった0.01%、つまり3万台のうち3台ということだ。また、英国ではバッテリー交換は発生していない。
ルノーでは月49ポンド(7500円)から110ポンド(1万6900円)でバッテリーのリースを行っている。価格はバッテリー容量と年間の走行距離に依存する。
テスラはバッテリーを含む駆動系に8年間/走行距離無制限の保証を付けているが、2008年に販売されたロードスターのバッテリーはまだまだ元気だといっている。