クルマの人気カラー 欧州はブルー/グレー アジア太平洋はレッドに
公開 : 2018.02.23 15:10
2017年のクルマの人気色は、欧州はブルー/グレー、北米は特別なエフェクトの無彩色、アジア太平洋は明るいレッドと上品なカラーなのだといいます。トレンドがあるいっぽうで、EVの勢いなども関係しているといいます。BASF(ビー・エー・エス・エフ)社が調べました。
もくじ
ー ブルーとグレーの色合い 欧州の路上で増加
ー 北米 特別なエフェクトの無彩色が優勢
ー アジア太平洋 明るいレッドと上品なカラーが人気
ー BASF(ビー・エー・エス・エフ)について
ブルーとグレーの色合い 欧州の路上で増加
BASFのコーティングス事業本部は、「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート」で、2017年の自動車市場における世界的なカラー分布の分析を提供している。
欧州カラーレポート2017によると、無彩色の人気が続いていることが明らか。2016年は全車両の約78%をホワイト、ブラック、グレーまたはシルバーが占めていた。
なかでもグレーの割合は19%に増加しており、今やブラックと並ぶ人気色。グレーの色合いが多様化していることからも、グレーのシェア拡大は明らかだという。100以上のバリエーションがあるグレーは、ブルーに次いで2番目に多い色合いを持つカラーとなっている。
「無機質なコンクリートやガラスを連想させるグレーは最も都会的なカラーであり、過去数年にわたり大きく増加しています。明るいグレーから、中明度のグレー、そして暗いアントラシット(消炭色)までさまざまな色合いを備えており、それによって強いマーケットポジションを獲得しています」とBASFのコーティングス事業本部自動車カラーデザインEMEA(欧州/中東/アフリカ)のトップであるマーク・グートヤールは述べる。
有彩色の中でもブルーの人気の高さは変わらない。全体的なシェアは10%と安定しているが、有彩色パレット上のブルーの比率が大幅に増加。欧州で2017年に製造された有彩色の車のうち、ほぼ2台に1台がブルーだった。
北米もまた、興味深い傾向にある。