ルノー、EV×自動運転の「EZゴー」でタクシー改革 ジュネーブ
公開 : 2018.03.07 10:10
ダッシュボードもステアリングホイールもない6人乗りのモビリティを提案したルノー。その名も「EZゴー」です。EVと自動運転を組みあわせた未来のタクシーは、運転手さんのおしゃべりに煩わされなくて済みそうです。
「交通インフラの整備」置いてけぼり
都市における移動手段を、ルノーが改革しようとしている。それは自動運転車両で、ルノーいわく、街の「未来性の象徴」になるのだとか。EZゴーと銘打ったコンセプトカーが示すのは、2020年代末までに、ドライバーを必要としないクルマが走る市街地の姿の可能性だ。
2017年に発表した自動運転車のシンビオズ・コンセプトに続き、このEZゴーでルノーは、フォルクスワーゲン・セドリック・コンセプトへの対決姿勢をみせた。ロボットタクシーより多人数が乗車でき、バスより小回りが利く6人乗りで、フォルクスワーゲンのショーモデルと同じく都市交通の問題に取り組むのが狙いである。
「世界の都市は成長を続けていますが、交通インフラの整備はそれに全く追いついていません」と語るのは、ルノー-日産-三菱アライアンスでモビリティサービス部門を取り仕切るクリスチャン・ルドゥーだ。
「このコンセプトがお見せするのは、将来のシェア・モビリティに関するわたしたちの見解です。それは常識にとらわれず、既存の自動車よりもモダニズム建築から多くのインスピレーションを得ています」というのは、パリで開催された事前発表会でのコメントだ。
EZゴーは配車サービスによるロボットタクシーで、そこにはステアリングホイールやダッシュボードなど、見慣れた運転デバイスは存在しない。代わりに車内にはシートがU字型に配置され、乗員同士が顔を合わせて座ることができる。