マクラーレン、2022年までEV投入せず CEO「楽しさを優先」
公開 : 2018.03.07 21:50
マクラーレンはAUTOCARに対し、2022年までEVを投入しないと明言した。理由は、P1やセナ、675LTとおなじくらいエキサイティングなクルマを投入できる保証がないから。いっぽうハイブリッドには積極的です。ただしスタンスはあくまで慎重。冒険よりも結果です。
マクラーレン EV避けるのは「楽しさ」優先
マクラーレンは2022年までEVを投入しない方針を示した。「十分にエキサイティングなクルマを保証できないから」というのが、理由だ。
マクラーレンは2022年までに15モデルの新車投入をすると発表しているが、EVは含まれない。同社CEOのマイク・フルイットがAUTOCARに語った情報である。
「『EVを生産する』というのは、今の時代にピタリとくると思います。実際、われわれはEVをテストしていますし、AUTOCARもそれをご存知でしょう?」とフルイット。
「けれど、マクラーレンの場合、たんにEVをつくればいいというわけではないのです。どうしたらEVをエキサイティングなものにできるのでしょうか。マクラーレン・セナを目の前にした場合、わたしは特にそう思います」
「いまはEVを投入するときではない、というのがマクラーレン・ブランドとしての考えです。もちろん開発はしています。いつかはエキサイティングなものをご用意できるでしょう。ただしそれには5年は掛かると思います。P1やセナ、675LTに匹敵するモデルをつくるためには」
フルイットはまた「P1とおなじパフォーマンスを発揮するEVをつくろうとすれば、車重は2トンほどになるでしょう」という。
いっぽうハイブリッドに関してはEVよりもポジティブ。2022年までにはラインナップの半分をハイブリッドにすることを繰りかえした。「ただし冒険はしません。あくまで慎重に。サーキットでの吟味を欠かしません」