日産リーフSUV 次世代プロパイロット 主力モデルへのブレークスルー
公開 : 2018.03.20 10:48 更新 : 2018.03.20 10:49
東京モーターショーで公開されたIMxコンセプトをベースにした「新型電動SUV」が、日産から登場します。リーフSUVとでもいうべきモデルで、EV市場のブレークスルーになることが期待されます。エクステリアとインテリアは、日本を強く意識したものに。
もくじ
ー IMxコンセプトこそがブレークスルー
ー デザインには日本の様式美を反映
IMxコンセプトこそがブレークスルー
日産デザインヨーロッパの責任者である青木護によれば、近々発売予定の電動クロスオーバーは、バッテリーEVが真の主力モデルになるためのブレークスルーになるという。ロンドンにある日産のデザインセンターで青木はAUTOCARに対して「もちろん、われわれには新型リーフ(写真下)がありますが、生産バージョンのIMxコンセプトこそが、ブレークスルー・モデルになると考えています」と話す。
昨年の東京モーターショーで公開されたIMxコンセプトには、2基の電気モーターによって四輪を駆動するパワートレインが搭載され、その出力とトルクは435psと71.3kg-m。1回の充電による航続距離は612kmとされている。さらに日産は、IMxでは自社がもつ自動運転技術であるプロパイロットの次世代バージョンが利用可能になるとも話す。
「IMxは単なるコンセプトカーには留まりません。数年の内には量産モデルとして登場することになります」と青木はいいつつ、日産にとって、2007年にキャシュカイ(日本名:デュアリス)が発売された時のような効果をもたらす可能性を示唆する。
IMxに彼が注力するのは、このモデルが成長を続けるセグメントに属するモデルだからというだけではない。業界アナリストによれば、2020年までにクロスオーバー・モデルが欧州市場に占める割合は34%に達するというが、このモデルがもつ、背の高いパッケージこそ、日産のEVプラットフォームにとっては最高の利点になるからでもある。
青木によれば「インテリアは一般的なモデルと比べれば非常に余裕があり、フロア下にバッテリーパックを積むことで実現した、完全にフラットな床面によって、非常に広い使い勝手の良いスペースが確保できます。さらに、HVAC(ヒーティング、ベンチレーションとエアコン)ユニットをボンネット下に収納することで、ダッシュボードもフロントウインドウ側へと移動することが可能になりました」と語る。