フェラーリF40 80万ユーロ(1億円)超の落札見込み パリのオークションで
公開 : 2018.04.09 18:10 更新 : 2018.10.02 11:58
フェラーリの中でも伝説的なスーパーカーであるF40。その中でも奇跡的なコンディションの1台が、パリのアークチュリアル・オークションに出品されます。オリジナルエンジン、完璧な整備、低走行の3点から、予想落札価格は80万ユーロ(1億円)超となります。
もくじ
ー 完璧なコンディションのF40 パリで出品
ー レースのためのクルマ
ー 快適性はゼロ
ー 今回出品された個体
完璧なコンディションのF40 パリで出品
288GTOが80年代の過激なフェラーリのトーンを定めたとしたら、F40はそれにシンフォニーを書いたと言えるだろう。
フェラーリの40周年を記念して生産されたこのクルマは、発売当時のフェラーリ史上最速で最もパワーのあるマシンであった。
そして、わずか1300台という生産台数もあり、現在ここまで状態の良いF40を見つけるのは至難の技だ。その意味で、この1989年型の1台は非常に魅力的だ。
この車両が4月8日、パリで行われるアークチュリアル・オークションに出品される。
レースのためのクルマ
F40は中断された288GTOコンペティツィオーネの計画を引き継ぐ形で、1987年に発売された。
グループBで戦うために開発されたが、FIAがそのカテゴリーを撤廃したことを受け、エンツォは車両を公道向けスーパーカーとして開発しなおしたのだ。
エンツォ・フェラーリ自身の手による最後のスーパーカーとして、F40はフェラーリ40周年を飾った。
洗練性という意味では欠ける部分もあるが、アグレッシブなルックスとパワーでひとを圧倒する。
2.9ℓのツインターボV8によって、478psを発揮する。見事な空力性能と軽量設計により、最高速度は320km/hだ。これはポルシェ959Sに対抗するには不十分と言えるが、当時の市販車最速の座を勝ち取るには十分であった。